忘年会シーズンがようやく過ぎ去ったことで、いわゆる「ボッタクリ」に関する被害はさほどマスコミ上では触れられなくなってきているが、そうしたなか、ある居酒屋店で起きたというボッタクリの被害が、一般ユーザーによってtwitter上で報告され、注目を集めている。
詳細については不明だが、このユーザーによって投稿されたレシートの画像を見ると、まず「お通し」や「席料」「週末料金」「2h飲み放題」などの文字が並ぶが、そのいずれもが、数量として「5」ないし「6」となっている。しかし合計金額の下にある最下部の「客数」の項目には「2」となっており、極めて整合性を欠く、実に支離滅裂な内容となっている。ちなみに、問題となった店の紹介ページを見ると、「※金土祝前6~9時は週末料金+500円いただいております。予めご了承下さい。」との記載があるが、「数量5」というカウントに基づき、百歩譲って、この時、店を訪れた客が5名だとすると、なぜ3780円となるのか、まったくもって謎である。
また、投稿者は気にしなかったようだが、料理の金額についても、レシートに記載されているものと、WEB上で紹介されている内容を比べると、冷やしトマト390円(WEB) 490円(レシート)という具合に、地味に100円ずつ「盛ってある」点も見逃せない。
実はこの手の居酒屋を巡るトラブルは近年激増しており、とりわけ、この時期になると東京の新宿・池袋・渋谷などの繁華街では、街頭でのキャッチの際に割安な料金提示を受け、その後、店に入った後で理不尽な対応をされ、挙げ句、高額の料金を請求されるというケースが後を絶たないのだ。しかし、「ボッタクリ系の定番」として知られているキャバクラなどに 比べれば、被害金額も少ないため、客側が泣き寝入りをすることが多く、結果として摘発されることもあまりないため、こうした事態が一向に改善されないという実情もある。
また、居酒屋以外でも、この時期になると、「年末年始特別料金」などと称し、予め提示されている金額に上乗せをして請求されたという苦情が目立つ。顕著な例としては、池袋・新宿界隈などにある非チェーン系のラブホテルで、入口の看板に記載されている金額に加え、2000~3000円程度の料金を加算してくることも少なくないので、年末年始、カップルなどでデートをされる際には、くれぐれもご注意頂きたいところだ。
文・今岡憲広
【参照リンク】
・https://twitter.com/miko8tk/status/548826629548417024
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