慶應義塾大学に通う女子学生(21)が、たまたま車内に居合わせたカップルの姿を盗撮し、その画像をtwitter上に投稿、暴言ツイートを行ったとして、騒動となっている件で、その後、ネット上からはこの女子学生に対し、厳しい批判が相次いでいる。
これはこの女子学生が、JR山手線に乗車中に、他の乗客の姿を無断で撮影し、「とっておきの汚い一枚差し上げます( ´ ▽ ` )ノ 山手線って恐ろしい電車なんだよね、これを目の前にして20分動けなかったから」「総重量が200Kg近い2人の戯れは、繁殖期のオスとメスにしか見えなかったヨ」などと、暴言ツイートを連発したもの。
しかし、これまで発生してきた類似の事件がそうであったように、その後、この女子学生に対する批判が相次ぐと、彼女はtwitterアカウントを削除。事実上の「逃亡」となったが、それでも追求の手は休まることなく、彼女が慶應義塾大学の学生であることはもとより、本名やバイト先、さらには「美人時計」に登場していたことなども特定されるなど、日を追うごとにその追求は厳しいものとなっている。
実際のところこの騒動、勝手に撮影された被害者カップルが名乗り出ていないようであるため、撮影時の状況などについては不明な点もあるにはあるが、言うまでもなく、行為そのものは「盗撮」にあたり、迷惑防止条例違反に該当すると考えるのが妥当な内容だ。事実、過去には同様に車内での着衣姿を盗撮したとして、男性が逮捕されるという事件が発生しているため、仮にこのカップルが「迷惑だ」「恥ずかしい思いをした」と自ら訴えれば、警察が本腰を入れる可能性は極めて高くなると言えるだろう。だが逆に、これまでの事例から考えると、このカップルが名乗り出ない限り、この女子学生が立件される可能性は低いという現実もある。
実際に警察が動き、逮捕を経て起訴に至るかどうかは別にして、無論、彼女の行為が、「 逮捕されていてもおかしくない暴挙」であることは言うまでもない。最近では携帯電話のカメラを使って、こうした行為に手を染める者が相次いでいるが、このようなケースが頻発すれば、規制・処罰の内容も変わってくると考えられるだけに、今後の展開に注目したいところだ。
文・葛西敦規
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