エスパー伊東と聞くと"高能力"が特色の芸人ということのほかに、結婚式の余興で年収2,000万円を稼ぐ噂や恐喝被害事件、最近ではめちゃいけのドッキリ企画、そして元ホストだった過去を告白するなどナニカト世間を沸かし続け、人々の記憶に強く残る芸人だ。先日のBD&DVD『トランセンデンス』発売記念イベントでは、強烈な個性でジョニー・デップ系のネタを繰り広げ、普段は笑わないマスコミ陣の頬まで緩めた神回に仕立てるなど、オファーが絶えない理由を見事に証明した。テレビでの露出は多くないものの、売れっ子芸人となった今、さぞかし芸人ライフが充実していると思いきや実に、「いや、申し訳ないと思いますね」という真逆の心境を吐露。人気芸人・エスパー伊東の知られざる苦悩とは―
エスパー伊東は、山ほど仕事がある状況について、「申し訳ないカンジがして」と言う。「それまでも山ほど仕事して。200種類以上のバイトをした。でも、どんな楽な仕事でも、普通の仕事がすごくツライ。だから、いまが楽しい。楽しいけれど、もっと真剣にならなくてはいけない。事務所の社長には怒られてますよ。甘いとね。プロ意識が足らないって」。
甘いが、芸人としては成功している。それがほかの人に"申し訳ない"のだという。「自分だけ抜けたから。友だちや後輩の芸人なんて、いまだにバイトしている人がいっぱいいる。お笑い一本で食える人なんて、そんなにいない。だから、いろんな面で申し訳ないと。芸人にも申し訳ないし、お客さんの一般人にも申し訳ない。もっとプロっぽくないと――」。
そもそもエスパー伊東は、グダグダしたゆるい芸と笑いが持ち味だ。しっかりする必要はない上に、同期や後輩芸人の希望にもなっているはず。そこまで謙そんしなくてもと思ったが、本人は自分を追い込めない自分がもどかしい様子だ。「最近共演した、あるお笑いコンビさんが、現場でのプロ意識がとても強かった、深夜になってもいいから完璧に撮りたいので、追加で撮影をしたいと。しかも自分の分が終わってから撮るので、先にどうぞお帰りになってくださいとまで言われちゃって。普通、早く帰りたいじゃないですか(笑)」。
ただ、エスパー自身も超ストイックに芸を磨いて、という堅実なタイプではないことは自覚しているだけに、「性格が違うから自分はなれないけれど、そういうことが起こるたびに罪悪感みたいなものを感じる」としょげる。ファンとしては、エスパー伊東のグダグダな感じがいいわけだが、おなじみの"ハイ~ッ!"の裏側には、知られざる苦悩があった。
『トランセンデンス』
2014年12月2日(火) ブルーレイ&DVD リリース!
【セル】ブルーレイ(1枚組) ¥4,700(本体)+税
【セル】DVD(1枚組) ¥3,800(本体)+税
発売元・販売元:ポニーキャニオン
※レンタル版同時リリース!
※デジタル配信先行スタート!
(C) 2014 Alcon Entertainment, LLC All Rights Reserved.
http://transcendence.jp/
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