車社会の現代、生活や移動がぐっと便利になったのはいいが、大きな事故が起きる可能性をはらむリスクも増えている。大事故回避のために、消費者たちも自動車自体の安全性に今まで以上に敏感になっているのではないだろうか。
そんな時代の流れに比例して、最近では自動ブレーキなど、事故を未然に防ぐ"予防安全技術"を搭載した車が急速に普及。そうなってくると、機械自体の性能が問われるところ。というわけで、2014年度から新たに実施されているのが、自動車自体の安全性を評価する「JNCAP」だ。
このテストでは、予防安全ブレーキがきちんと作動するか、道路の白線からはみ出したときに警報を発するかの二つのテストを行い、40点満点で得点をつける。そのテストでこのたび最高評価を受けたのが、アイサイト搭載のレガシィだ。スバルの他車種、レヴォーグ、フォレスター、SUBARU XV HYBRIDもこの10月に「JNCAP」最高評価を受けているので、アイサイト搭載のスバル各車が安全基準で高く認められたことになる。
担当者に話を伺うと、「やはり今回の受賞はアイサイトの予防安全性能が高い評価を受けたと思う」とのこと。2機のカメラを使ったステレオカメラ方式はスバル特有のものだそうだ。
また、開発にあたりどれくらいの年月と苦難があったかというと、「20年以上、開発自体は続けている。1999年に商品化第一号としてADA(アクティブ・ドライブ・アシスト)が発売されたが、まったく売れなかった。が、社内エンジニアが現在のアイサイトの基礎となる研究を地道に続けてきたこと、さらには社内にも研究を後押ししてくれる人物が表れた。そこには安全への意識が高いスバルの風土があったからこそ、現在に至った」という。開発が大変だった分、受賞は大きな喜びだとか。
研究一筋のエンジニアたちが20年以上も開発を重ねできあがったアイサイトシステム。安全性が高く評価されたのも納得である。
■参照リンク
http://www.subaru.jp/eyesight/jncap/
http://www.subaru.jp/eyesight/
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