2003年から放映されている、次のトップモデルを発掘する米リアリティー番組『America's Next Top Model』。2007年に挑戦者として参加したジェイエル・ストラウスさんは今、クリスタル・メス(覚せい剤の一種、以下「メス」)の中毒症状に苦しんでいる。
そんな彼女に救いの手を差し伸べたのが、米人気番組『Dr. Phil』の司会者で心理学者のフィル・マグロー医学博士(以下「ドクター・フィル」)。だがジェイエルさんが登場した番組の予告映像を見る限り、彼女が助けを求めているようには見えない。ドクター・フィルいわく「かなりのメス中毒者」だというジェイエルさん。映像では、彼女が番組のセットに来るのに激しく抵抗する様子や、番組の出演に同意してもセットから逃げ出し、ドクター・フィルが屋外で彼女と話をしようとする場面が紹介されている。
9月13日に放映された『Dr. Phil』予告映像
「モデル志望だった22歳のジェイエルは、『America's...』のファイナリストに選ばれた。だが28歳の今、彼女の家族はジェイエルがドラッグ中毒との戦いに敗れていると語る。ジェイエルが『Dr. Phil Show』のセットに現れる前、何が起きたのかをお見逃しなく。果たしてドクター・フィルは、彼女が走り去るのを止め、回復を目指そうと説得できるのだろうか?」
2007年、『America's...』のサイクル8(Cycle 8、シーズン8)に登場したジェイエルさん。彼女は当時、オーバードーズ(過剰摂取)が原因となった友人の死と向き合わなければならなかった。この経験はジェイエルさんにかなりの衝撃を与えたが、彼女自身がドラッグを止める十分なきっかけにはならなかったようだ。
一方、ジェイエルさんが出ていた1つ前のサイクル7の優勝者、キャリディー・イングリッシュは「タイラ(『America's...』の司会者タイラ・バンクス)は何もしてくれないわ」と明かす。彼女はジェイエルさんの中毒を伝えた<Gawker>に長文のコメントを寄せ、明らかに不安定な状態にあった彼女をなぜ最初から選んだのか、タイラや番組の姿勢に疑問を投げかけている。
リアリティー番組の製作側が、"やんちゃ"で、人目を引くような出演者を選ぶのは珍しくない。だがジェイエルさんのメス中毒は、番組の外での出演者の状態に対し、番組側がどれだけ責任を取るのかという課題を提起した。
キャリディーはまた、サイクル終了後の挑戦者たちへの扱いについて不満を打ち明けている。彼女は『America's...』に出演したことで有名にはなるものの、業界ではきちんとしたモデルとして見てもらえないと告白。それゆえ、多くのモデルたちは番組から去るとすぐに忘れ去られることが多いという。キャリディーはさらに、自分が本格的なモデルになるのを助けてくれたのは、先日まで番組の審査員を務めていたナイジェル・バーカー(元モデルで現在は写真家)で、彼は彼女に仕事も与えてくれたとコメントしている。『America's...』の裏側についてのキャリディーのコメント全文はコチラからどうぞ(英語)。
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