日本の古き良き文化のひとつである「銭湯」。今はだいぶ減ってしまったが、地域の老若男女が気兼ねなく集まり、文字通り"裸の付き合い"ができる場所として親しまれてきた。そんな銭湯の壁に、富士山とAudi R8が出現し、話題となっている。
この意外なコラボ、実は、アウディ ジャパンFacebookページの"20万いいね!"達成記念企画だそうで、日本に3人しかいない銭湯絵師のうち、もっとも若い女性絵師、田中みずき氏を起用し描きあげたもの。場所は、大田区蒲田にある大田黒湯温泉「第二日の出湯」。銭湯画に使用される色は白、赤、紺、黄の4色だそうなのだが、それらを混ぜながら色を作り、まさに威風堂々とした富士山、そしてAudi R8を描き出す様は、一本の動画に収められ、YouTubeでも公開されている。
「現実に何かを作り、日頃の感謝の気持ちを伝える」という意図のもと、Audiが今回「銭湯」をテーマにした理由は、銭湯という日本文化そのものに深い感銘を受け、日本に3人しかいない銭湯絵師の「技術」、第二日の出湯の一貫して温泉を使い、昔ながらに窯に薪をくべて湯を沸かしているという「こだわり」や、建物(格天井・日本庭園)などの「クオリティ」が、Audiの「品質へのこだわりには一切妥協しない」という"ものづくり"に対する姿勢と多くの共通点があると感じたからだそう。
銭湯に富士山の絵を描くというのはとても難しく、ベテラン銭湯絵師である中島盛夫氏(田中氏の師匠)、丸山清人氏も、
「空塗り3年、松の木10年、富士は一生というほど、富士山を描くのは難しい。冠雪した雄姿など、一生かけて一人前になれるかどうか」(中島氏 談)
「浴場背景画は、油絵、水彩画と違い、ペンキ絵であり、描くための道具類、その他の手法も独特のものであり、一朝一夕でできるものではない」(丸山氏 談)
と過去にその難しさを語っていたほどだ。
【動画】http://youtu.be/7tk2TXmD080
田中氏によるこの銭湯画は、2014年10月末まで大田黒湯温泉「第二日の出湯」にて公開中。誰でも湯船に浸かりながら見ることができるので、ぜひこの機会に訪れてみてはいかがだろうか。
【参照リンク】
Audi Japan / アウディジャパン株式会社 | Facebook
https://www.facebook.com/audi.jp
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