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最新作『ジャージー・ボーイズ』を世に放ったクリント・イーストウッド監督の作品って、その作品の出来・不出来に関係なく、映画のシロウトによるネガティヴな発言は一切許されない空気があるほど、もはや別格な扱いですよね。ま、ソノ視点はソレとして、イーストウッド監督の身内は、巨匠の作品に対してナニを感じているかは気になるところデス! そこでAOLニュースでは、イーストウッド監督の実子、カイル・イーストウッドに疑問をご相談! 偉大なオヤジがしていることへの評価など、家族リアリズムで語ってもらった。



ミュージシャンとして成功しているカイル・イーストウッドは、『ジャージー・ボーイズ』の公開タイミングで、ブルーノート東京でライブをするために来日。本作にも音楽面で関わっているのでもちろん無関係ではなく、父クリントになりかわって一肌脱ぐってわけ!

で、この『ジャージー・ボーイズ』、もともとはトニー賞に輝く傑作ミュージカルがベースで、あのフォー・シーズンズの実話を壮大なスケールで扱った音楽伝記ドラマ。そもそも父クリントが『ジャージー・ボーイズ』を撮るって聞いた時、息子は「第一印象としては、これは今までと毛色が違う映画だと思ったね(笑)」そうだ。

「ストーリー的にもプロジェクト的にも、いわゆる典型的なイーストウッド映画とは違うものになるだろうと。でも、だからこそ興味が沸いて、そもそも父は音楽を愛していて、それを映画に採り入れることも得意だ。ミュージシャンの人生を語るような物語は、イーストウッド的だよね(笑)。自分の興味があることには情熱を注ぐ人なので、いい映画になるだろうとは思っていたよ」。



この"今までと毛色が違う映画"という彼の印象は、映画ファンも納得する見解に違いない。まさしくイーストウッド監督は達観の境地で人生を見つめ、俗世間とオサラバするための準備をしているかのように傑作を量産していた。

「それは、とても面白い観方だよね」と息子も笑う。「確かに、ここ15年の彼は、代表作的な素晴らしい作品を作っていると思うし、ここまでのレベルにくればプロジェクトも厳選しているはず。だから、商業的に成功するかどうかはともかく、自分が本当にやりたいことをやっているはずだよ。売上とか関係なく、自分が本当に情熱を傾けていることは間違いないと思うので、そういう意味でも遺書だね。僕は思ったことがなかったけれど、言われてみれば、確かに。なるほどね(笑)」。

そして、『ジャージー・ボーイズ』。イーストウッド論みたいなものを絡めて終始してしまうと、コアな映画ファン以外を置き去りにしてしまいそうな危険があるので、カイルにわかりやすくメッセージをお願いした。
「この映画は、もしかしたら犯罪に手を染めて望まない人生を送っていたかもしれない人たが、音楽の才能に恵まれ、個性に恵まれたことで成功したサクセス・ストーリーだ。ポップグループとして成功したこと自体、なかなか難しいことだと思うので、それを成し遂げた人たちの興味深いストーリーだということ。それと、音楽がとくにかく素晴らしい。音楽に詳しくなくても、この映画を通じて、スト-リーの魅力で入って、音楽を知ることにもなると思うので、そういう楽しみ方もあるよね」。

映画『ジャージー・ボーイズ』は、2014年9月27日(土)より、新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー!

(C)2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC ENTERTAINMENT

■映画『ジャージーボーイズ』公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/jerseyboys/ 

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