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1990年の19.1%から2010年は34.6%に上昇――何を表す数字か想像がつくだろうか? 実はこれ、30代後半男性の未婚率。さらに、2030年の生涯未婚率は男性=約30%、女性=約23%になると予測されている......ところが、こうした未婚率の低下に歯止めをかけるべく、「結婚できない人をゼロに」を宣言する企業があるらしい!?


このスローガンは、婚活支援企業パートナーエージェントが提唱するもの。しかし、「結婚できない人をゼロに」することなど、本当に可能なのだろうか?

「生涯独身と考えている人は別として、パートナーを見つけたいと思っていても、さまざまな理由から結婚しづらい世の中になっているのが、今の現実。そのような人たち全員に結婚してほしいというのは、私だけでなくスタッフ全員が願っていることです」

そう語るのは、同社の佐藤茂社長。つまり、「願望がありながら結婚できない人をゼロに」というのがスローガンの真意であるそうだ。

とはいえ、20〜49歳の独身の人々は、日本全国に2千万人も存在する。しかも、このうちの約90%が結婚願望を持っているのだとか。となると、やっぱりハードルの高いスローガンのような気もするが......。

「そうですね。これらの数字は国勢調査によるものですが、このうち、実際に結婚できている人は年間5%と考えられています」

ガーン!! しかし、ここで結婚を諦めてしまうのは、まだ早い。パートナーエージェント会員の成婚率は21.2%(2013年度)。全国平均より約4倍高い数字となっている。

実は、佐藤社長が同社を創業したのは、こうした成婚率が背景にあるという。かつて同業他社に勤めていたころの、結婚相談所などの成婚率は7〜8%程度だったとのこと。

「もし、受講生のうち7〜8%しか成績が伸びない進学塾があったとしたら、親御さんはそこに行かせるのを躊躇してしまいますよね。結婚相談所など婚活を支援するサービスも、もっと高い成婚率が実現できるのではないかと考え、パートナーエージェントを設立しました」

このような思いがあるからこそ、約20%という高い成婚率を出すに至ったのだろう。

また同社は、ただカップリングをするだけでなく、結婚後も幸せな生活を送れているか調査するQOM(結婚の幸福度指数)という取り組みも行っている。20〜60代の既婚男女3600名に調査したところ、「観察力」「仲良し力」「ケンカ力」など、結婚の幸福度を構成するのは6つの要素であることが発見されたという。開発されたQOM測定では、1000点満点で評価され、500点が平均値。ウェブ上で誰でも測定を受けられるので、ぜひ、お試しいただきたい。

ところで、"婚活"との言葉を聞くと、容姿や学歴、職場でのポジションなど、「自分はスペックが低い......」と気になってしまう男性諸氏もいるかもしれない。

「たしかに、自分のスペックを気にする男性は多いですね。でも、最近の女性は、男性のそんなことを気にしていませんよ」

こう述べる佐藤社長に、取材に同席してくれた女性社員も「その通りです」と同意。さらに、次のような思いも教えてくれた。

「今は便利な世の中で、男性も女性も1人で生きていけるかもしれません。そんな時代だとしても、支えあうパートナーは必要だから結婚するのではないでしょうか」

なかには「いつかは、結婚しよう」と思いつつ、なかなか踏み出せない人もいると思う。しかし、年齢を重ねるごとに結婚できる可能性が低くなっていくのは、男女とも同じ。「まだ自分は若い」と思っている読者も、この先の人生と結婚をいま一度、考えてみてはいかがだろうか。


■参照リンク
・結婚できない人をゼロに
http://www.p-a.jp/zero/
・結婚の幸福度指数 QOM
http://www.qom.jp/

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