すっかり夏の定番イベントとなった夏フェス。全国各地で様々なジャンルの大規模フェスが開催され大いに盛り上がっているが、数千~数万人の人々が密集するだけにケータイの電波状況が悪くなりがちだ。やっぱり今年も「友人たちとなかなか連絡が取れず困った」という人々が・・・最近はあまりいないらしい。各キャリア会社が移動基地局車両(P-BTS)などを派遣し、会場内や周辺で"電波対策"を行っているからだ。
今回はdocomoが移動基地を派遣している『a-nation island & stadium fes.2014』にお邪魔して、快適な通信環境を維持する電波対策について、ドコモCSネットワーク部エリア品質担当の吉村美徳さんに話を聞いた。
対策エリアとなっている"入退場待ちの列""グッズ販売スペース"の両エリアへ移動すると、ちょうどその中間地点にdocomoの移動基地局がドーンと鎮座。(最大13メートル!)これが我々のコミュニケーションをスムーズにしてくれている重要なアンテナなのだ。
まず移動基地局のスペックについて、「複数の周波数を使ってたくさんのお客様に快適な利用環境を整えています」と教えてくれた吉村さん。「外周道路、グッズ販売/イベントスペースなど人が集まりやすい場所をあらかじめヒアリングして、屋内と同じように高速通信ができるような環境を整えるため、移動基地局で局所的に対策しています」とのことで、入退場時のような混雑の中でもサクサクとスマホを利用できるのは、こういった対策のおかげなのである。
また、「例えばコミックマーケットも膨大な数のお客様が来られるので、移動基地局を2台設置するなどしています」と、場所や規模によって臨機応変に対応しているんだとか。なお、より電波が不安定な人里離れた山奥で開催される<フジロック>や<ロック・イン・ジャパン>などは広範囲でエリア化する必要があるため、クレーン車と組み合わせて移動基地局のアンテナを高くすることで対応。夏フェスの象徴となる大イベントにおいても、万全の態勢で臨んでいることがうかがえる。ちなみに"待ち行列"が凄まじいコミケでは、アンテナを背負って練り歩くWi-Fiサポーター(いわゆる人間Wi-Fi!)も導入しているんだとか。こういった電波対策は、大規模フェス黎明期の不便さを知っている人などは特にありがたく感じられるはず。9月には「東京ゲームショウ2014」「ULTRA JAPAN 2014」なども控えており、全国20以上のイベントでの電波対策が予定されている。今後はさらに、電波を探してバッテリーを無駄に食うこともなくなるし、仲間たちと待ち合わせが出来ない...なんて心配をすることなくイベントに集中できるだろう。
■関連リンク
サンリオピューロランドは唯一湯切りができるテーマパーク?ピューロの噂が気になると話題
あまりに謎な「727」看板に、多くの乗客が好奇の視線
「今年は大豊作」?甲子園を彩った各校の美少女たちが話題に
| Email this | Comments