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レゲエミュージシャン(ディージェイ)としてシーンで人気を誇るHIBIKILLA(ヒビキラー)が、8月27日、風営法問題などでゆれる「クラブ」の"存在意義"についてツイッター上で持論を展開した。


近年、「無許可で集まってダンスしてはいけません」と意訳されることもある風営法の中の条項により、営業停止に追い込まれるクラブが続出している。そんななかHIBIKILLAは、アーティストという立場から1年半ほど前より風営法問題に取り組んできたそうだ。そして、ロビー活動やクラブ周辺の清掃活動まで、様々なことをやるなかで常に考えてきたのが、「クラブの存在意義」だったという。

これについてHIBIKILLAは、「『なんでクラブじゃなきゃダメなの?フェスじゃダメなの?ホームパーティーじゃダメなの?』という種々の素朴な疑問に自分は回答出来るのか、ということをこの1年間ほど自問し続けてきました」と説明しており、27日に投稿した連続ツイートでは、これに関する持論を述べた。

まずHIBIKILLAは、"クラブ擁護派"がよく口にするという「自分達は音楽を純粋に楽しんでいるだけなのに!」という"正論"を取り上げるが、これは、「純粋に音楽を楽しむなら家(ライブハウス、フェスetc.)でも出来るよね?」という"さらなる正論"への回答とは言えないとした。

そして、クラブの前身である「ディスコ」が生まれた経緯、そこで流れていたダンスミュージックが海外諸国で持っていたアイデンティティ的な価値について解説したうえで、そのような歴史的・文化的基盤がない日本において「なぜクラブが存在すべきなのか」に関して、知人のテクノDJの言葉を借りたとして以下のように述べた。

「腕立て伏せは家でも出来ます。でも体を鍛えたい人の多くはジムに通う。音楽は家でも聴けます。しかし音楽を楽しみたい人の多くはクラブに通う。『家でやれば?』『家じゃダメなんです!』」

「ジムでは隣の人と全く会話すらしないかもしれない...が、何故か連帯感が...。ジムではプロ格闘家にスパーリングでコテンパンにやられるかもしれない...が、何故かモチベーションアップ...」

「考えてみるとそうしたスポーツジムのような音楽の楽しみ方が出来る場はクラブをおいて他に無い。モテるのが目的の人、力を付けたい人、プロを目指す人、そこにしかない出会いを求める人...いやあ似てる!」

このように連続でツイートし、最後に、「...というわけで、『何でクラブなの?』という問いへの適切な答えは、『スポーツジムと一緒』ではないかと」と結論付けた。15件以上に及んだこの連続ツイートは、クラブミュージック関係者に多数リツイートされ、多くの共感を呼んでいる。

■参照リンク
・Hibikilla Twitter
https://twitter.com/hibikilla30 

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