最近ではますます競争が激化しているコンビニ業界のホットスナック。おでんや中華まんといった専用什器のあるもの以外だと、やはりその中心は、簡易フライヤーを用いた揚げ物であるが、8月26日、滋賀県のあるコンビニで、そうした揚げ物を調理している最中に、火災が発生してしまったという。
火災があったのは、滋賀県竜王町岡屋のコンビニエンスストア「ファミリーマート竜王岡屋店」。店員らの証言によると、同日の午前7時15分頃、女性店員が揚げ物を調理している際に、誤って調理器具に火が入り炎上。事態に気づいた店長が水を掛けたところ、火の勢いが増して火災になったという。
実はこの事例においてもそうだが、高温の油に水を注ぐと、消火にならないばかりか、かえって火の勢いが増してしまうもの。もし、揚げ物の最中に火災が発生しそうになったら、まず、付近に粉末消火器や強化液消火器などの、油に対して効果のある消火器を探して使用するか、濡れたバスタオルやシーツなどを使い、その水分を絞った状態で、出火元(今回はフライヤー)全体を覆うようにし、燃焼に必要な酸素がこれ以上入らないようにするなどの方法が適しているとされる。
いきなり火の手が上がると、誰しも慌てふためいてしまい、思わぬ被害を生んでしまいがちだが、そうしたときでも冷静に対応することが必要と言えるだろう。
文・今岡憲広
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