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謎の公園番組『サタデー イン ザ パーク あしたは公園日和』とは何か

2014/06/14 12:00 投稿

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Filed under: TV, 国内, 暮らし・車, カルチャー, 連載

テレビを見ていると「え、何この番組?」と思うような番組が放送されていることがたまにある。テレビは基本的に「放送」という言葉通り「送りっ放し」のメディア。それがレギュラー番組ではなく単発番組ならなおさらだ。一期一会の遭遇が魅力のひとつだ。NHKの単発番組にはそういった「え、何この番組?」と思わず釘付けになってしまう番組が少なくない。


6月7日、土曜の夜に突如放送された『サタデー イン ザ パーク あしたは公園日和』(NHK総合)もそんな番組だった。

「みなさん明日の予定は決まってますか? たとえば公園はいかがでしょう?」
とナレーション(奥貫薫)の呼びかけでスタートさた番組は、なんの説明もなく緑あふれる葛飾区の水元公園がピックアップされその紹介が始まる。
そして公園でバーベキューを楽しむ人たちが映し出される。
さらに突然「ワン!ダフル交遊録」というコーナーが始まりドッグランで走り回る犬たちの映像。
一分の隙もなく幸福な光景がたんたんと流されている。
この番組の制作はジーズ・コーポレーション。『岩合光昭の世界ネコ歩き』や『グレーテルのかまど』など独特な番組を手がけている会社だ。

やがて雰囲気が変わり「おひとり様」というコーナーが始まる。
「おひとり様の似合うあの人」として登場したのがケンドーコバヤシ。どうやら彼が公園の中に「自分の特等席」を探すというコーナーのようだ。

しかし、この番組やはり謎だ。なぜか「今日はええ天気や、まさに公園日和」「この公園の中に俺だけの特等席がどっかにあるはずや」「そういえば昔大阪の公園でさんざん漫才の稽古したな。女の子ともデートしたしな」などとケンドーコバヤシ自身のモノローグ形式で映像に声が乗せられている。

続いて遊具をデザイナーの佐藤オオキが「テイスティング」する「オモシロ遊具の世界」というコーナーが始まる。番組はずっと水元公園を舞台にしていたのに、ここだけ別の公園である。

最後は「家族のじかん」というこれまでの映像に輪をかけたような幸せなエピソードが紹介され、「公園には人生の楽しみと思い出、そして意外な風景が待っています」というナレーションで終わっていく。
まさに『サタデー イン ザ パーク』には「意外な風景」が広がっていた。どこか無性に気になってしまう奇妙な魅力にあふれた番組だった。

文=てれびのスキマ(http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/)

【参照リンク】
・『サタデー イン ザ パーク あしたは公園日和』
http://www4.nhk.or.jp/P3178/ 

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