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時を越えた『美少女戦士セーラームーン』の巡りあい

2014/06/09 19:00 投稿

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Filed under: 国内, カルチャー, 音楽, , 連載

1992年に誕生した『美少女戦士セーラームーン』。
2012年に立ち上がった「20周年プロジェクト」により、新作アニメ(2014年7月よりニコニコ動画で公開)の制作をはじめとして様々な企画を打ち出し話題を呼んでいる。先日もももいろクローバーZが歌う新作アニメの主題歌が発表されたばかりだ。そんな企画のひとつに「セーラームーン・ミュージカル」(通称「セラミュ」)の復活があった。


近年、『テニスの王子様』を筆頭にマンガやアニメ、ゲームなどのいわゆる"二次元"の世界をミュージカル化した「2.5次元ミュージカル」が人気を呼んでいるが、「セラミュ」はその"はしり"のような存在で、1993年から2005年まで継続的に公演を続けていた。

それが昨年2013年に復活。キャストを全員女性(タキシード仮面は宝塚歌劇団出身の大和悠河)に変え生まれ変わった。
そして、今年2014年もその第2弾の公演が8月~9月にかけて行われることが発表された。
昨年に続き大久保聡美がセーラームーン月野うさぎを演じ、今回からは5人のセーラー戦士に加え、「Petite Étrangère」(小さな訪問者)のタイトル通り、ちびうさ(久家心/神田愛莉のWキャスト)やセーラープルート(石井美絵子)らも物語に登場する。

公式ホームページ(http://sailormoon-official.com/musical/)で発表されたスタッフ・キャストの中には「振付」に當間里美とともに竹中夏海の名前も記されている。竹中の起用は「セラミュ」ファンには嬉しいニュースだろう。
竹中はPASSPO☆やアップアップガールズ(仮)などアイドルグループの振付を担当していることで知られる振付師だが、『セーラームーン』の大ファンとしても有名だ。
「女性が女性アイドルを好きになる感覚は、セーラームーンを好きなのに似ている」
という持論を持っており、大森靖子らとともに「セーラームーン妄想キャスティング会議」という実在のアイドルグループのメンバーを同作のキャラクターに当てはめるというイベントまで開催しているほどだ。

グループ内の関係性とアイドル個々のキャラクターを最大限活かしたグループアイドルへの振付は、『セーラームーン』を見て得たノウハウが活かされているはずだ。
そんな竹中夏海の振付は『セーラームーン』のミュージカルにこれ以上ないくらい最適だろう。
それだけではない。
セーラースターヒーラー役の多部未華子(03年夏 ~04年冬)や、タキシード仮面役の城田優(03年冬~04年夏)、フィッシュ・アイ役の木村多江(95年夏~96年春)など意外な「セラミュ」出身者は少なくない。(なお、たまに混同されるが北川景子は実写版ドラマ『セーラームーン』出身)
そして竹中夏海もまた実は「セラミュ」出身なのだ。

1995年、小学生だった竹中はちびうさ役で女優デビューを果たしている。
その後、振付師と転身した竹中。やがて復活した『セーラームーン・ミュージカル』に、それもちょうどちびうさが物語に参加しはじめる年に振付に起用されこの舞台に帰ってくるのだ。
"月の光に導かれ"たような時を越えた巡り合いに"宿命"を感じずにはいられない。

文=てれびのスキマ(http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/)

【参照リンク】
・ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』
http://sailormoon-official.com/musical/ 

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