レオナルド・ディカプリオが実在したウォール街の下衆を怪演中の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』に、名作『マネーボール』(11)の好演も記憶に新しいジョナ・ヒルが出演した。夢だったマーティン・スコセッシ監督の映画に出て、超感激中のヒルを直撃した。
前述『マネーボール』(11)でメジャーリーグのGMをサポートした男同様、本作のドニー・アゾフも社長を助ける右腕だが、コチラは知的でもクールでもない、欲望に負けたタダの下衆野郎だ。レオ様演じるジョーダン・ベルフォートの腹心として詐欺まがいの商法でカネを壮絶に集め、酒、女、ドラッグ三昧の俗物を好演。いつもラリっているため、終始マシンガントーク状態のドニーは、まるでアンガー・コントロール不能で破滅してゆく『グッドフェローズ』(90)のジョー・ペシのよう。スコセッシ映画で印象に残るサブキャラだ。
「ああ、似ているかな(笑)」と上記指摘に恐縮するヒル。実はスコセッシ監督の大ファンで、しかも『グッドフェローズ』(90)がベストワンだけに、その世界にジョインしたことはヒルにとって無上の感激なのだ。「出演が決まった時は――歓喜して叫び、走り回ったよ(笑)。あれは僕の人生の中で、もっとも幸せな瞬間だった」。出演には製作も兼ねたレオが全面的にサポートしたそうで、その"合格通知"もレオが直々に電話で伝えたそうだ。
公開後の評を調べると、確かに『グッドフェローズ』(90)っぽいスタイルが評判のようで、スコセッシ映画の中でも高い人気を証明している。来日したスコセッシ監督自身、形式の再利用は筆者に認めていて、今回の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』ではソレを土台に実験的な演出をいくつも試していると意欲的に語っていた。当のヒルも「確かに今回は『グッドフェローズ』(90)と似たようなスタイルの作品だからね。スコセッシ監督の映画を僕が代弁することは違うと思うけれど、確かに観たかったスコセッシ映画になっているよ!」と情熱をもって解説。ファンが観たかったスコセッシ映画、ざわざわするね!
映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は、2014年1月31日(金)より大ヒット上映中!
【参照リンク】
・『ウルフ・オブ・ウォールストリート』公式サイト
http://www.wolfofwallstreet.jp/
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