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レオナルド・ディカプリオが『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を作った目的と意味

2014/02/08 02:30 投稿

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Filed under: 国内, カルチャー, 映画, 連載

破滅的な株式ブローカーの半生を回顧した伝記ドラマ、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のレオナルド・ディカプリオをAOLニュース編集部は直撃! 鋭い眼で電子煙草の水蒸気(?)をくゆらす姿は、『ジャンゴ 繋がれざる者』(12)の悪徳農場主みたいだったわ!


これまで破滅的な人間が無数にスクリーンを駆け抜けたが、レオ演じるジョーダン・ベルフォートは下衆中の下衆! 人をダマす話術を武器に株式の売買・仲介で巨万の富を得て、女、酒、ドラッグに使いまくる煩悩の権化のような俗物社長だ。しかも社内で! オフィスに売春婦を集め、その場でナニするトンデモ会社! その一方、ジョナ・ヒル演じる副社長とヤクでハイになるシーンもやけに多いが、映画後半「ジョナと最強のドラッグをキメめるシーンは、自分でもハチャメチャでワイルドな気分だったよ(笑)」と回想する。



そのシーンの撮影時のことを、「まるで原始人かドラッグ・モンキーだったな(笑)」というレオ。社長と副社長がドラッグの過剰摂取でわけがわからなくなるシーンはアドリブも交えた長尺で、レオとジョナ・ヒルの真骨頂と言ったほうがベターか、とにかくゴイスーな映像に。しかし、「スピーチのシーンでは、あれだけの群衆(自社の社員のこと)の前で教祖になったような気分だった。ジョーダンのキャラクターに入ってしまい、僕自身が間違っていることを言っているヤツに溺れた。酔いしれてしまったよ」と胸騒ぎの告白も!



だが、それこそがレオが『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を作った目的だった。人は誘惑に負け、誰でもジョーダンのように堕落してしまう危険性を持っている。そこに警鐘を鳴らすことが、製作業まで乗り出して映画を作った意味だった。
「2008年前後、いや以降かな、ジョーダンみたいな欲望や暗黒面が強い人間が経済界、金融界、世界経済の市場で幅を利かせたと思わないかい? だからこそ映画にして語ろうと思ったわけだよ。リスキーなことでもあるけれど、正直に話すことが大切だと僕は思う」と不退転の決意で下衆キングを怪演したレオ。この映画を観て、主人公はソコまで嫌な奴ではなかったという感想を抱いた人がいるみたいだけれど、それってヤツの術中にハマッているってことね!

映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は、全国大ヒット上映中

【参照リンク】
・『ウルフ・オブ・ウォールストリート』公式サイト
http://www.wolfofwallstreet.jp/ 

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