「太った人はお断り」とも言わんばかりに、Lサイズまでの女性服しか作ってこなかった人気ブランド、アバクロンビー＆フィッチですが、最近は売上が激減しているようです。
CEO本人も「太った人には買って欲しくない」と公言。これが消費者の怒りを買い、購入ボイコットに至ったのです。売上減はH＆M、Forever 21などのファスト・リテイラーの影響も大きいようですが、不買運動も無視できない問題。この状況を打開すべく、ついにXL以上の女性服の作成を発表しました。
「学校の人気者だけをターゲットにしている」、2006年にこう語ったCEOですが、今年5月には、「わたしの言い方が人の気分を害するような捉えられ方をしたのなら残念だ」とコメントを発表。
ある特定の客層をターゲットにするのは、スペシャリティ・アパレル・ブランドにとっては一般的なことですが、今回は、少し言い方がまずかったようです。CEOは、改めて言葉の難しさを痛感したことでしょう。
私たちの実生活のなかでも、言い方次第では相手に嫌な思いをさせてしまう言葉が多々あります。言葉の意味を正しく知っていても、それをそのまま使っては、人間関係にヒビを入れるようなことにもなりかねません。
そこで、書籍『できる大人のモノの言い方大全 LEVEL2』では、"人間関係がマルくなる言い換え"を多数紹介しています。
例えば「無口」。もし、相手のことを無口と思っても、そのまま伝えては、相手はいい思いをしません。そこで言い換えるなら、「聞き上手」「物静か」がおすすめのようです。「『無口』は、『無駄なことをいわない』に言い換えられます。また、自分から話さないということは、必然的に『聞き上手』で『物静か』ということになるはず。なお『陰気』や『暗い』も、同様に『物静か』や『口数が少ない』に言い換えられる」とのこと。
さらに、「おしゃべり」は「話し好き」「話し上手」と言い換えられるでしょう。「潔癖症」は「きれい好き」「清潔好き」、そして、「誰からも相手にされない」は「群れない」が、良いようです。
「誰からも相手にされない」ということを相手に伝えるシーンは、そう無さそうですが、むしろ、自己認識として「自分は孤独だなぁ」と思うよりは、「自分は群れない性格だなぁ」ととらえた方が、元気に生きられると、同書ではアドバイスしています。
【書籍データ】
・『できる大人のモノの言い方大全 LEVEL2』 青春出版社
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