数年前から続いている、ランニングブーム。仕事終わりにランニングを楽しむ人は増え、皇居の周りを走る「皇居ラン」はいまだに人気だ。また市民マラソンも人気で、特に2月に行われる東京マラソンは、抽選に応募が殺到するほど。会社で「ランニング部」が発足したりと、ラン仲間が増えてきた人も多いのではないだろうか。
仲間が増えてくると、がぜん楽しくなってくるランニング。一方で、気になるのが自分と周囲のタイムだ。比べる相手が出てくると、負けたくないと思うのが人間の性だ。そんなランナーたちに、周囲と差をつけるべく、ぜひとも摂取してもらいたい物質がある。これを摂取することで、パフォーマンスが劇的に向上するというデータが明らかになったのだ。といっても怪しい薬ではない。味の素株式会社が研究の末に発見した、スポーツマンシップにのっとった物質だ。
味の素では「味の素KKスポーツ栄養科学研究」として、アスリートの競技力向上や身体コンディショニング強化のための研究を行っている。その研究によると「アラニン・プロリン高配合糖質混合物」という物質が、ランナーのパフォーマンスを向上させるのにうってつけなのだという。
マラソンなどの持久系スポーツで、終盤でのスタミナ切れや、いわゆる「バテ」を感じる主な原因として、血糖値の低下があげられる。バテないためには血糖値が下がらないように維持するか、こまめに糖を摂取する必要があるのだ。しかし、マラソンのレース中にランナーが水分や栄養を補給できるのは、基本的にはコースに設けられたエイドステーション。ランナーはここでスポーツドリンクやバナナなどを摂取し、水分や糖の補給をするが、それでもやはり時間とともに血糖値は低下する。マラソンのレース中の走行スピードの推移を調査したデータによれば、30km以降の速度が大幅に低下しているという。バテないためには効果的に糖を摂取する必要があるのだ。
そこで取り入れてほしいのが「アラニン・プロリン高配合糖質混合物」。味の素が独自配合したアミノ酸素材だ。これを運動時に摂取することにより、急激な血糖値の上昇を抑えつつ、長時間の運動後の血糖値の低下を抑制することができるという。
実際に市民ランナーを対象にモニタリング調査を行ったところ、そのパフォーマンスには明らかな変化が。ランナーたちは20キロの走行タイムを計測し、その後1カ月にわたり、同物質を摂取しながらトレーニング実施。そしてその後再び、20キロの走行タイムを計測した。
この調査で一度目の走行タイムと二度目のタイムを比較したところ、全体の75%でタイムが向上。さらにランナーへのアンケートによると96%が「トレーニング効果が向上した」と回答し、77%が「最後までバテずに走ることができるようになった」と話した。ちなみにこの調査以前には、ランナーたちはスポーツドリンクを飲用していたとのこと。
スポーツドリンクをこの物質に変えただけでこれだけの変化なら、試してみる価値があるのではないだろうか。特にライバルと差をつけたいランナー諸君は、周囲には言わずにこっそりこの物質を取り入れてみてほしい。同じように練習しているはずなのに、自分だけが、タイムがアップしたら......きっと羨望の眼差しを向けられるはずだ。
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