今日のモノは言いよう『かっこいいことはなんてかっこわるいんだろう。かっこわるいことはなんてかっこいいんだろう』(前田日明)
深夜まで働くのが常識で深夜から遊ぶのが大好きな全国の深夜族の皆様、メリークリスマス!!昨日はクリスマスイブということでフェイスブックを中心に華やかなパーティや美味しそうなディナーの写真がたくさんアップされていましたね。また都内を中心に各地でサンタクロースが街に幸せを振りまいていたそうです。カップルの傍若無人な街頭ペッティングなど、暴力的な風景に心を痛めることも多い日ではありますが、人々が大切な誰かを一年のうち、最も思う日だと考えると、気温とは裏腹に胸が暖かいもので満たされますね。
ちなみにクリスマス否定派の最右翼である僕の大学の先輩のOさんは、クリスマスイブになるたびにチャラつく街の空気を完膚なきまでに破壊する自爆テロを決行していて、例年はダッチワイフを恋人のように連れて繁華街を歩きまわり、浮かれるカップルをドン引きさせてみたり、渋谷のハチ公前で『クリスマス終了のお知らせ』というウソの新聞号外風のビラを巻いて職務質問を受けていたりしていました。みんなが幸せになれるといいですね。
そんなわけで今週もコラム『モノは言いよう』の更新です。実はぼく自身、クリスマスイブの深夜、いや、日付け変わって正にクリスマス当日の早朝、空調が切れて底冷えするオフィスのフロアで、深夜までの打ち合わせが終わって一人取り残されてしまい、ちょっとだけ不安な気分になったりもしました。この仕事はうまくいくのだろうか。もっというと、この仕事に意味はあるのだろうか、あと、タクシー代切れるのだろうか・・・なんてね。不安を紛らわせようとしてフェイスブックを見て、さらに心が折れそうになったことは言うまでもありません。孤独だと、人は判断を誤ります。
やはり、仕事をしていて、自分の仕事が社会や会社から全く評価されていない。誰も自分の努力や成果をきちんと見てくれない。そんな風に感じてしまうことは往々にしてあるものです。世の中には、スマートに仕事をこなし、要領よく会社からも評価されるかっこよい人も確かにいます。そんなスタイリッシュな秀才と自分を比較してしまうと、仕事へのモチベーションはさらにさらに落ちていきます。しかし、そんなときに、歯を食いしばって呟いてみてほしいことばがあります。かつて29歳にして既存のプロレスの価値観に反旗を翻して、革命のロベスピエールと呼ばれ、その後の格闘技界はもちろん不良界にまで影響を与えまくった格闘王 前田日明氏が後輩に向かって言ったこのことばです。
『かっこいいことはなんてかっこわるいんだろう。かっこわるいことはなんてかっこいいんだろう』
一見、スタイリッシュな振る舞いはカッコよく見えますが、その多くは見た目ばかりのごまかしにすぎません。それがばれたとき、薄っぺらいスタイリッシュさは目も当てられない恥ずかしいものに変わります。一方で、地道に積み重ねた努力ははじめはカッコ悪く見えますが、時間をかけていけばいつの日か必ず実を結びます。そうなったときカッコ悪く見えた地道な努力は、成果に向けて人知れず歩んだこの上なくカッコイイ足跡に変わります。誰しもが予想外の混乱に陥った会議やプレゼンの場で、人知れず準備していた自分の資料やアイディアが状況を救う瞬間を体験したことが、あるいはせめて想像したことがあるのではないでしょうか。あの爽快感!!正にプロフェッショナル仕事の流儀!!情熱大陸!!
今日はクリスマス、みんなが街でうかれているなか、あなたがオフィスで、現場で、人知れずかっこわるい仕事を積み重ねているとしたら、そのときあなたは誰よりもカッコイイ仕事をしていると思って間違いありません。見る人がいないとしても、その先に結実すふ成果は誰もが認めざるを得ないはずです。だからさっさとツイッターとフェイスブックを閉じて、もう少しだけ作業を進めちゃいましょう。2013年、まずは自分が自分であることを誇る。そんな、カッコイイ締めくくりをしたいものですね。
それでは皆様、2013年お疲れ様でした!来年も『モノは言いよう』の精神でますます良い年にしましょう!おれらがやらなきゃ、誰がやる!
(三浦崇宏)
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