プロ野球界は日本シリーズが終了し、選手たちにとっては1年の結果が評価される年俸更改の時期となっている。今季4位に終わった中日ドラゴンズでは、GMとして復帰した落合氏が更改に立ち会って、バッサバッサと年俸カットを実施し、ファンの支持を集めている。
高木政権2年目となる今シーズンの中日は、昨年2位という実績を引っさげ、優勝が大いに期待される状況だった。しかしシーズンが始まると、吉見、浅尾、荒木、井端、山井、田島、山内ら、期待された選手が軒並み離脱、もしくは調子を掴めず、前年度から大幅に成績ダウン。チームは12シーズンぶりのBクラスとなる4位に終わって高木監督は勇退し、谷繁元信が選手兼監督に、またGMには落合博満が就任した。
それゆえ、ハナから厳しい契約更改が予想された中日の契約更改だったが、その結果は予想以上だった。今期の年俸が1億9000万円(推定。以下同様)だった井端が88%ダウンの提示を受け、チームを退団することになったほか、和田が3億3000万円 2億5000万円、吉見が2億9000万円 1億7400万円、浅尾が2億2000万円 1億6500万円、荒木が1億7000万円 1億200万円など、そのダウン額は庶民にとっては衝撃的。選手にとっては気温以上に寒すぎる冬となっている。
こうした厳しい措置だが、更改に立ち会っている落合監督は、「このチーム何位だった?」と述べ、この正論には選手たちも、
「十分評価してもらってると思います」(和田)
「想像通り」(吉見)
「思ったよりも、(下がらなかった)という感じ」(浅尾)
「チームの成績も自分の成績も悪かったので納得してサインした」(荒木)
とサバサバした様子だ。プロ野球界には「1億円超は40%、1億円以下は25%」という減額制限が"一応"存在するが、オレ流更改はこれを無視。しかしファンからは、
「当たり前のことをやってるだけのような気がするけどな」
「良ければ上がる、駄目なら下がるってのは当たり前よね」
「下げる根拠は明白。それで納得がいかないというのは甘いかと」
「アップする時には大幅にアップするのに減額だけは制限付きなんて美味しいなと思ってた」
と、落合イズムを支持する声が多く、かくして選手、ファンが納得した上に、コストカットまで順調に進んでおり、落合GMが、就任早々そのカリスマ性を遺憾なく発揮している。
【参照リンク】
・2014年度契約更改 中日ドラゴンズ -SANSPO.COM(2013年11月7日現在)
http://www.sanspo.com/baseball/professional/data/13/salary/dragons.html
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