男の口から発せられたデリカシーのない発言に、女性が「信じられない!」と怒る。今日もどこかで繰り広げられているお馴染みの光景です。しかし、女性から"デリカシーがない生き物"とされている男たちが心の中で叫びたいのは、「それは男が女のデリカシーについて言わないだけだよ!」ということです。
まず、女性の意見はどんなものなのかというと、女性限定匿名掲示板『GIRL'S TALK』で、デリカシーのない彼氏を持つ女性の悩みが人気を集めていたので、そちらを紹介します。
女性の彼氏は、初めてのデートでバッチリメイクした時に「作ってるねー」と言ったり、扇子で扇いであげた時に「二の腕ぷるぷるしてる」とからかったり、黒いネイルをしてみた時に「内出血みたいに見えるけど大丈夫?」と指摘してきたりするようなデリカシー欠如人間だそう。
女性は彼氏に、「デリカシーないことを言わないようにして貰いたい」そうですが、彼氏の年齢は30歳ということで、「今さら言っても...」と諦め方向の気持ちになっているようです。
この女性の悩みに、「私も同じような経験をした!」という内容の共感コメントが多く寄せられ、男たちのデリカシーのなさに女性ユーザーたちが嘆いている様子が見られます。
確かに、初デートでバッチリメイクした女性に「作ってるねー」はデリカシーなさすぎですね。何故この後交際するまでに発展できたのか疑問に思ってしまうほどのダメ発言だと思います。しかし、多くの女性が「ありえない!」「信じられない!」と愚痴っている男の"デリカシーがない"とされている発言は、実は男たちが日々女性から言われていることだったりするのです。
筆者の学生時代、こんなことがありました。サークルのラウンジに行くと、同期の女子たちが「あの人ありえない。デリカシーなさすぎ!」と、ある男子の先輩の悪口を言っている。聞くと、その先輩はひとりの女子に、「あれ、ちょっと太った? 二の腕いい感じになってるね」と言ったそうです。その発言が女子グループの逆鱗に触れ、「ありえない!」に繋がっていました。
しかし、この出来事の数日前、筆者はその女子たちから以下のようなことを言われていました。
「最近太ったのに、それ着てると余計着ぶくれして見えるよ」
「確かに、その素材はデブって見える」
「まず痩せなよ。応援するからさ!」
これらは、筆者が買ったばかりのダウンベストを着てラウンジに行った際に言われた言葉です。そのダウンベストは、筆者にとって初めてのダウンベスト。洋服屋で一目惚れし、少ないバイトの給料をはたいて買ったものでした。自分としては、「似合う! これはおれ、"ベストダウンベスティスト"になっちゃうなぁ」と高い自己評価を下していたのですが、女子たちからは上記のような酷評。
しかし、もしこれらの発言に対して、「ちょっとデリカシーないんじゃない? おれ太ってること気にしてるんだけど...」と反論したとしましょう。すると、女性にとって殿下の宝刀であるあの言葉が出てくるのです。その言葉とは、「え、怒ってんの? 男のくせに小さくない?」というものです。
小さい...。これを言われると、男は何も言えなくなるんですね。そしてさらには、「なんか怒ってるけど、太ったのは事実じゃん。本当のこと言われてムカついちゃってんの?」なんてことを言われることすらあります。女性の皆さん、「私はそんなこと言わない。そんなん言う女、少数でしょ!」と思われることなかれ。これは、男にとっては"あるある"です。
つまり男は、女性からどんなにデリカシーがないことを言われたところで、デリカシーのなさを指摘することができないというわけです。だからこそ、女性は自分たちが同じようなことをしていても、そのデリカシーのなさに気付けない。
ただし、そのことについて男を代表して責めている、というわけではありません。男はそのような状況に慣れ切ってしまっているので、自分の中での"傷つくハードル"が高くなっているのです。「太ったね」と言われたくらいでは、まずムカつきません。よって、それを女性に言ってもそこまで気に障るとは思えないようになってしまっています。悪気はない、というのは本当なのです。
なので、あまり男のちょっとした発言には目くじらを立てないことをオススメします。男は、女性の繊細な気持ちを理解することはできません...。ごめんなさい...。
【参照リンク】
・GIRL'S TALK
http://www.ca-girlstalk.jp/
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