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史上最年少上場社長の仕事術 「あたりまえを発明する」

2013/10/04 12:00 投稿

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Filed under: 国内, ビジネス, 暮らし・車, トピックス

今回お話を伺ったのは、成功報酬型のアルバイト求人情報サイト「ジョブセンス(http://j-sen.jp/)」などのインターネットメディアを運営する「リブセンス」の村上太一さん。2011年、史上最年少となる25歳の若さで一部上場を果たした日本有数の起業家だけに「どんな敏腕社長なんだろう?」と、緊張しながら東京・目黒のオフィスへ伺ったのですが、現れたのは優しい語り口と人懐っこい笑顔の青年。
村上社長の仕事術について聞いてみました。

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●成功報酬型+採用祝い金で、みんなが幸せなれる求人サイト

―今日はよろしくお願いします。リブセンスでは、どんなお仕事をされているのでしょうか?

「リブセンスをひと言で言うと『あたりまえ』を発明する会社です。今まで当然のこととして受け入れられてきた仕組みやサービスに対して、『これって、こうしたほうがいいんじゃないかな?』と疑問を持ち、新しい発想や改善策を生み出し、世の中に普及させることで、次の『あたりまえ』を発明する。そんな会社を目指して日々事業を運営しています。

―御社が運営する「ジョブセンス」も、後発サービスながら驚異的なスピードでシェアを伸ばし、新たな『あたりまえ』になりつつあります。

「おかげさまで、アルバイトを採用したい会社、仕事を探している人の双方から大変好評をいただいています。『ジョブセンス』の特徴は2つ。1つ目は、雇用契約が結ばれて初めて求人情報の掲載費用が発生するという点。いわゆる『成功報酬型』のシステムです。これによって、今まで掲載料金が不安で求人情報サイトを利用できなかった街の小さなレストランなんかも、気軽に利用できるようになりました。

もう1つは、このサービス最大の特徴である『採用祝い金』システムです。このサイトを使って求職者がアルバイトを見つけると、最大2万円の祝い金が支払われます。これが、学生の間で『仕事が決まるとお金がもらえるサイトがあるらしい』と話題になり、多くの求職者の方々に利用して頂いています。つまり、『企業は必要な分だけの広告費で確実に採用ができる』、求職者は『幅広い職種から自分に合ったアルバイトを探し、さらに祝い金ももらえる』という、両者が『幸せ』になれるシステムだと自負しています」

●高校時代に感じた「疑問」が、ビジネスの種に

―これまでに無い画期的なシステムですが、どうやって思いついたのでしょうか?

「初めてこのシステムを思いついたのは、高校生時代、私が実際にアルバイトを探していたときです。はじめは求人情報サイトを利用していたのですが、なかなかしっくりくる求人が見つからなかったんですね。でも、実際に商店街を自分の足で歩いてみると、店頭の張り紙なんかでウェブサイトには載っていない求人がたくさん見つかるんです。そこで素朴に『どうしてこういう商店街の小さなお店は求人情報サイトを利用しないんだろう?』と考えて調べてみたところ、こうしたサイトに求人情報を載せるには、高い掲載料を支払わなくてはいけないことが分かりました。その時に、『掲載自体は無料で出来て、採用が決まったときだけ料金が発生するサイトを作れば、企業側にも求職者側にもメリットがあるんじゃないか』と考えたのが、今のジョブセンスを思いついたきっかけでした」

―そうやって思いついたアイデアを、どうやってビジネスとして形にしたのでしょうか?

「早稲田大学に在学していたのですが、授業のひとつに優勝すると一年間オフィスが無料で借りられる『ビジネスプランコンテスト』というものをやっていました。これに優勝して、仲間と一緒に『リブセンス』を立ち上げました」

●若き起業家を育んだ家族のサポート

―村上社長がコンテストで優勝したのは、まだ大学1年生の頃だと聞いています。一体いつごろから起業したいと考えていたのでしょうか?

「小学生の頃には、漠然と自分も起業したいと考えるようになりました。私は祖父が2人とも経営者だったので、もしかしたら彼らの影響があったのかもしません」

―起業家として生きていくことに、ご家族は反対されなかったんですか?

「ありがたいことに両親は昔から、私が『経済に興味がある』と言えば、小さな頃から『日経ビジネス』を買い与えてくれるなど、私が興味を持ったことに対していつもサポートをしてくれました。私が起業したいと言ったときにも、『自由にやりなさい』と快く送り出してくれました。ビジネスを始めてすぐ、仲間とオフィスで寝泊まりしていた時なんかは、野菜ジュースや冷凍パスタを持って差し入れにきてくれたこともあります」

●不安を解消するには行動するしかない

―そんなに若いうちにビジネスの世界に飛び込むことについて、ご自分では不安はありませんでしたか?

「もちろん不安はありました。ビジネスを立ち上げてからも、壁にぶつかって、この先どうすれば良いのだろうと悩むことも、何度もありました。それでも、私は、『不安を解消するためには行動するしかない』と考えています。途方に暮れたまま問題を放置していても決して不安は解決しません。何か行動を起こして、不安の種を取り除かなくては、それを克服することはできないんです。それに困っているときには、正直に友人や知人に相談すれば、案外みんな手を差し伸べてくれるものです。私は楽観的な方なので、基本的に『世の中、みんな良い人』だと思っていますから(笑)」

●新しいロゴマークに込めた2つの想い

―それでは最後に、今後のリブセンスの展望をお聞かせください。

「初めにもお話ししましたが、リブセンスは新しい『あたりまえ』を作る会社です。Googleやfacebookのように、人々の生活の中に『あたりまえ』に存在する、文化として根付くサービスを提供したいと考えています。そのためにも、奇をてらうのではなく、小さな努力や改善をコツコツ積み重ねていくことが大切だと思っています。

この考えは、リブセンスの新しいロゴマークにも現れています。このマークは上から見ると、こぼれ落ちる水滴のように見えます。これは、『雨垂れ石を穿つ』という言葉もある通り、ひとつひとつ仕事を積み重ねることで、いつか大きな成果につながる、という弊社の思想を表現しています。そしてもうひとつ。このロゴマークを逆さまから見るとハテナマークの形になります。これは、常識に疑問を持つことで、次の『あたりまえ』を生んでいこうという姿勢を表現しているんです。リブセンスではこれからも、既成概念に疑問を持ち続け、小さなことでも努力を続けることで、みなさんの『あたりまえ』になれるようなサービスを提供していきたいと考えています」。

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【参照リンク】
「リブセンス」公式サイト
http://www.livesense.co.jp/

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