マンモス団地、工場、廃墟など、巨大建造物がプチブームになっているこの頃。次の新たな萌えとして注目を浴びているのが「ダム」だ。
写真集のヒットやテレビ番組などで取り上げられ、ジワジワと人気が出ていたが、先月25日にはSonyが超小型ビデオカメラ「アクションカム」で撮影した迫力満点のダム空撮動画を公開し、話題を呼んでいる。
タモさんやTOKIOの長瀬智也らもハマっているというダムの魅力はどこにあるのか?
そして、この秋、ダムデートがおススメな理由を徹底的に解説します!
なんと吉本には2000年代初頭から「ダム部」が存在していた!?
タモさん、TOKIOの長瀬智也がダムマニアらしいという噂はかなり前からあったのだが、芸能人のダム好きが認知され始めたのは2006年ごろから。吉本興業のダム部部員としてなだぎ武、バッファロー吾郎 竹若元博、ヤナギブソンらがテレビでダム好きを公言し始める(ダム部誕生は2000年代初頭のことらしい)。
そして2008年に発売されたダム写真集、その名も『ダム』がヒットしたことを機に、ダム写真集が続々発売され、ダム萌えは広く世間に認知されることに。さらに2011年には風味堂のベーシスト・鳥口JOHNマサヤによるソロプロジェクト「デンシケンセツ」がダムと音楽のフュージョンをテーマにしたアルバム「音楽式コンプリートダム」をリリースするなど、ダム萌えは着々と浸透していたのである。
空撮でとらえた迫力のダム放水シーン ソニー渾身のダム動画が話題に
そんな中、公開されたのが、Sonyの超小型ビデオカメラ「アクションカム」のダム動画だ。
ラジコンヘリ(マルチコプター)に「アクションカム」を積載して、北海道の豊平峡ダムを空撮した映像は、普段人が立ち入ることのできないアングルを圧巻の映像で映し出し、ダムファン以外も魅了。Sonyも認めた「ダムブーム」はいよいよ本物になってきた。
幻のダムカード配布、観光放流など国を挙げて(?)ダムブームを応援
このブームの後押しをするのが「観光放流」と「ダムカード」だ。国土交通省と独立行政法人 水資源機構が管理する一部のダムでは、観光目的のイベント放流(=観光放流)を行っている。また、ダムを訪れた人限定(しかも1人1枚)で「ダムカード」なる写真入りのカードを配布。290ヵ所以上のダムで配布されており、わざわざ山奥まで行かないともらえないレアさが話題を呼んで、ネットオークションで高値取引されることもある。
とかく国家予算の無駄遣いでやり玉に挙げられるダムだけに、イメージアップ戦略が重要といった背景もありそうだが(笑)、おそらく世界一コンプリート難易度が高いカードだけに、一度ハマってしまうと抜けられなくなりそうだ。
この秋はダムデートがおススメ! 行って良かった無料観光スポットNo.1は黒部ダム
自然の中にたたずむ巨大建造物=ダム。ド迫力の放水や入手困難のダムカードなど、サブカルマインドがある女子をデートに誘うなら、ダムはうってつけのスポットかもしれない。
旅行口コミサイトのトリップアドバイザーの発表によれば、行ってよかった無料観光スポットの第1位は、昨年に引き続き黒部ダム(富山県)。インスタントラーメン博物館(大阪府)や航空自衛隊 浜松広報館(エアーパーク)など、並居る競合を蹴散らしての結果だ。
黒部ダム以外にも、兵庫県の石井ダムのようにダム湖と神戸市街や瀬戸内海が一望できる絶景ダムやトロッコ列車と紅葉の景色が美しい静岡の井川ダムなど、デートスポットにしたいダムも多数存在する。
しかも、周辺に飲食店が存在しないので彼女に「手作り弁当お願い!」と頼みやすいのもダム観光のいいところ。この秋、貧乏カップルはもちろん、迫力の巨大建造物とダム湖、紅葉のコントラストが折なす絶景を楽しみに、ぜひ出かけてみてはいかがでしょうか。
【参照リンク】
・一般財団法人 日本ダム協会「ダム百選」
http://damnet.or.jp/jdf/Dam100sen18.html
・トリップアドバイザー「行ってよかった 無料観光スポット 2013」
http://www.tripadvisor.jp/pages/FreeAttractions_2013.html
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