M.I.A.が、待望のニュー・アルバム『Matangi』の発売延期を余儀なくされてしまった。しかもその理由というのが「アルバムの内容がポジティブ過ぎるから」なんだとか。挑発的な発言や政治的姿勢で知られるM.I.A.には少々似つかわしくない内容であったようだ。
M.I.A.はオーストラリアの<Gold Coast>に対し、「完成したものを2ヶ月前にレコード会社に持って行ったんだけど "内容がポジティブ過ぎる" って言われたわ」レーベル側は、アップビートなナンバーが彼女のパブリックイメージにそぐわないと思ったのか、彼女のデモを突っ返してしまったようだ。さらに、「あちらが言うには"もうちょっとダークにした方が良い"ってことなんだけど、私にはちょっと意味不明なのよね」とのこと。
しかし、それでもM.I.A.はレーベル側の要請に応えようと試みているらしく、「どういう意味で言ってるのか理解しようと時間をかけてみている」段階であるらしいが、「でもなんだか "私たちがお前を'大衆の敵No.1'に仕立て上げてやったのに、こんなポジティブな物作ってきやがって" って言われているみたいですごく変な気分だわ」とやっぱり腑に落ちていない様子だ。スーパーボウルのハーフタイムショーでマドンナのゲストとして登場した際に中指を立ててみせたり、でたらめを書かれたとして<New York Times>の記者を告発してみたり、記者の電話番号をツイートしてみたり、かなり過激な言動が目立つアーティスト、M.I.A.。結局昨年12月にリリースされる予定だった新作は現在4月15日の発売に変更。果たしてその間に "ダーク" な内容に仕上がっているのだろうか。...にしても "ポジティブすぎる" デモもかなり気になるところだ...。
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