Valkyrie Industries(ヴァルキリー・インダストリーズ)は、同社のVRスーツの最新ビルドを軽々しく「Iron Man v. 1.」(アイアンマンバージョン1)と呼んでいる。

そのプロトタイプには、あのスーパーヒーロー映画の前半の雰囲気はある。何本ものワイヤがむき出しで、3Dプリントで作った大きな不格好な部品が体のあちこちについている。完成バージョンでは、もっとウェットスーツっぽくなるのかな。現状は着用型の触覚デバイスで、、まるでスチームパンクのコスプレみたいだ。

このロンドンのスタートアップには、香港のスタートアップアクセラレータプログラムのBrincで会った。たしかに、VR用の触覚型ボディスーツと呼ぶには、ためらいがある。ゲームをより没入的な体験にするための着用型デバイスなら毎年たくさん見てきたが、しかしValkyrieはいろんな点で、対象市場がそれらとは違う。

VRといっても同社の場合はゲームではなく仕事用を意識している。こういう着用型デバイスがゲーム用ないし家庭用になるのは、今のコストでは無理だ。材料費だけでも1500ドルするそうだ。でも家庭ではなく企業、とくに大企業では、教育訓練を効率化するためにこういうものが欲しいだろう。とくに、危険な、あるいは複雑な作業用に。

このシステムは電気ショックで着用者の筋肉を刺激し、抵抗感や触感をシミュレートする。社員が3名でシード資金をもらったばかりの同社の製品は、まだごく初期段階で、着させてもらうことはできなかった。

でもValkyrieはこれまで、さまざまな著名企業や行政対象の企業にデモを見せてきた。彼らは教育訓練と遠隔操作の両面で、この製品に関心を示した。後者では、着用者が安全な距離から何かをコントロールしたり、操作したりできるだろう。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

この記事はTechCrunch Japanからの転載です。

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