周辺は住宅街ばかりで、名所といえば東京都現代美術館のある木場公園くらい。そんな没個性的な街(失礼!)である「木場」に突然、話題の行列店が出現した。それが「鳥のいるカフェ」だ。
名前の通り、店内のいたるところに鳥・鳥・鳥......。エジプトの国鳥「ソウゲンワシ」や世界最大級の「ユーラシアワシミミズク」、同じく世界最大級のインコ「ルリコンゴウインコ」など、猛禽類やインコが10羽ほどいて、訪れた客を迎えてくれる。
しかも、そのどれもが世にも珍しい鳥ばかり。「どうやってそろえたのか?」と店長の鳥山美佳さんとマスターの明渡隆裕さんに聞いてみると、なんとすべてお二人が自宅で飼っているペットなのだとか。毎日、家から店まで運んでくるという。 「普通にペットとして鳥を飼ってたんですけど、増えすぎちゃってね。どうしようかと思ってたら、ちょうど千葉にも(この店と)同じようなカフェを見つけて自分でもできるかなって軽く始めちゃったんです」(明渡さん)
あっけらかんと語るマスターだが、スタッフのみなさんが口をそろえていわく、「この2人の"鳥バカ"ぶりはおかしい」そうで。
「この子たちが可愛くて仕方ないんですよね。正直、『うちの子たちはこんなにかわいいんだぞ』と自慢するために店をやっています(笑)」(明渡さん)
オープンは昨年10月。ネットニュースなどで話題になり、14席ほどの狭い店内に平日でも100名前後が訪れる。ピーク時には店外に行列ができるほどだ。なかには、北海道から訪れる人もいるという。
客層の9割は女性。筆者が訪れたときには男性客の姿もちらほら見られたが、みんな和やかな表情で鳥たちを眺めている様子が印象的だった。
「男性のお客さんには一眼レフカメラを持った本格的な鳥好きの方もいます。あと休日にはカップルも多くて、デートスポットみたいになっていますね」(明渡さん)
以前はインコを店内に放し飼いにしていたが、混雑しすぎたために現在は泣く泣く中止。その代わり、帰る際にミミズクの頭をなでることができるサービスを行なっている。
「みんなそれ目的ですね。だから回転がすごく早いんです、早く触りたいって(笑)。もともと鳥好きの人たちが自然と集まるので、鳥好きのためのコミュニティとしても楽しんでもらえています」(明渡さん)
土日は行列必至なので、興味がある人は平日の昼間を狙って来店しよう!
【店舗概要】
鳥のいるカフェ
住所:江東区木場2-6-7 セブンスターマンション1F
電話:03-5809-8865
アクセス:木場駅4番出口より徒歩約2分
営業時間:13:00~21:00
定休日:水曜日
URL:http://www9.ocn.ne.jp/~toricafe/
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