何も食べようとせずほとんど動けない状態のチンパンジーが、自分に会いに来た懐かしい人間の友を見て、力を振り絞り満面の笑みで応えた。
2016年に撮影されたこの感動的な動画が現在、SNSで再び話題になっている。末期的病状の59歳の雌チンパンジー、ママはオランダ・アルンヘム市のロイヤルバーガーズ動物園のスペースで静かに横たわっていた。しかし、1972年に同園でチンパンジーの集団を形成する際にママと出会ったヤン・ファン・フーフ教授こそ、ママがまさに必要とする「薬」だったのだ。
動画では、ファン・フーフ教授がママに近づき、脇腹を優しくなで始める。ママは初めのうちは反応を示さなかったものの、彼の存在を認識した瞬間に表情を輝かせ、この上なく優しい笑顔を浮かべたのだった。
悲しいことに、その感動的な再会から約1週間後にママは旅立ったが、ママの思い出は関わった人たちの中で生き続けている。
ママを研究した行動学者のフランス・ドゥ・ヴァール氏は、「並外れて攻撃的、支配的な性格だったので、権力を握りたい雄もママの周りではそれができませんでした。また、ママは緊迫状態を和らげたり、対立を仲裁したりもしました。大変惜しまれます。私としても、人間と類人猿のどちらにおいても、これほど見事な性格の持ち主にはめったに出会ったことがありません」と偲んでいる。
■参照リンク
http://www.aol.com/
コメント
元動画見てきたが、教授の首に手を回してるのを見て涙腺が緩んだ。
お互いに年老いても覚えているもんなんですねぇ
>並外れて攻撃的、支配的な性格だった。また、対立を仲裁したりもした。
一昔前の番長かな?漢女。
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(ID:50775225)
笑顔なのか・・・?