お気に入りの毛布やぬいぐるみが無いと眠れない。誰しもそういう思い出があるだろう。それは、この可愛らしいアリクイの赤ちゃんにとっても同じことのようだ。
12月の末に生まれたばかりのオオアリクイの赤ちゃん、ビーニー。
母親のインカが子育てを放棄してしまったことから、英ロンドン動物園を運営するロンドン動物学協会のスタッフは、ビーニーが成長して親と生活できるようになるまで面倒を見ることになった。
それまでは飼育スタッフの与えた大きなテディベアがビーニーの母親代わりとなっていて、ビーニーは、いつもこのぬいぐるみに抱きついて眠るという。
出生時の体重は1.2キロという可愛らしいサイズでも、既に大きな爪を持つまでに育っており、将来はこの爪で地面を掘り、餌を取るようになるのだ。
しかし、まだまだ幼いビーニーには手厚いケアが必要だ。スタッフは2、3時間ごとに母乳代わりとなる特別なミルクを与え、夜間には温かい保育器で眠らせる。
飼育係のエイミーさんは、「ビーニーは、もう爪を使う練習を始めたのよ。テディベアにしがみつく分には良いけど、私の肩では止めて欲しい!」と語る。
スタッフたちの温かいケアのおかげで、ビーニーはすくすくと育ち、現在はこの月齢の理想的な体重にまで増えているそうだ。成長すると、その長い舌先から尻尾の先端まで、およそ7フィート(約213センチ)にまでなるという。これは、プロバスケットボール選手、カリーム・アプドゥル・ジャバー選手の身長と同じくらいになる。
Posted by ZSL London Zoo on Wednesday, February 1, 2017
■参照リンク
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