【連載:ジャニヲタに訊け!】
ジャニーズをやめて生きるということ
ジャニーズをやめて生きるということ
「全部オレのファンだー! 嬉しい!」
11月30日に開催されたファンクラブイベント。晩秋の渋谷・O-EASTを埋め尽くしたファンを前に、田口淳之介さんは感嘆の声を上げました。
今年3月にKAT-TUNを脱退、あわせてジャニーズ事務所を退所した彼は、およそ8ヵ月を経て再びファンにその笑顔を見せたのです。
田口さんの退所のみが理由ではないと思いますが、メンバーが3人になったKAT-TUNは充電期間に入り、いまだ再開の見通しは見えぬまま。
おだやかなイメージの田口さんゆえ、脱退の決断はファンを動揺させました。
ジャニーズを離れてソロになるとは、どんな意味をもつのでしょう?
「グループにいたときは、グループの仕事をまっとうすることだけを考えていた」と語った田口さん。
メンバーであれば、時には〝個〟を殺し、グループを活かすことを優先せねばなりません。
立ち位置も、求められるキャラも決まっています。
長身で涼やかな立ち姿。美しい骨格。その恵まれた体躯から繰り出す、キレのあるダンス。
なめらかでいて芯の強い声。
田口さんはまた、「男だし、生きていかなければならないから、音楽の道を選んだ」とも語りました。
「オレのファンもいる」でなく、「全部オレのファン」の前で、好きな服を着て好きな色を選びセンターで舞う。パフォーマーとして自らが望むベストを追い求めることを、誰も責められはしないはず。
〝個〟としての自信が強ければ、なおさら。
フィールドがテレビでなければ勝機はある
ゼロからインディーズでスタートを切るのに比べ、〝元ジャニーズ〟のアドバンテージは絶大です。
これに加え、SNSで自由に情報を発信し、小回りのきく会場でファンとの距離を詰める。 本人の意思を尊重した〝やらされ感〟のないグッズも、満足度が高いもの。
ネットのなかった昔と違い、今はジャニーズを出ても格段に戦いやすくなっています。
とはいえ、主戦場がテレビなら種々のしがらみから苦戦を強いられたかもしれません。
でもフィールドがテレビでなければ、十分に勝機はあるのでしょう。
田口さんに先んじてジャニーズを離れた赤西仁さん、田中聖さんも、各々自分らしい音楽活動に励んでいます。
「ジャニーズを辞めたら〝詰み〟」でなく、新たな道を往けるのはとても喜ばしいこと。
赤西さんは、「(ファンのニーズに応えなければ)3年目はないよ」と言われ、ダンスを頑張るなど素直な向上心を見せ、順調に集客を伸ばしています。
田口さんも、独立直後の〝ご祝儀期〟を経てどう飛躍していくか。
〝元ジャニーズ〟の名は福音にも呪いにもなりましょうが、うまく処して5年後も10年後も輝き続けてほしいと思います。
反面、初心を貫き「ジャニーズであり続ける人」には深い敬意をおぼえます。
ジャニーズでグループを組み、デビューに漕ぎ着けるのは並大抵のことではありません。
この重みを知り、個を磨いて己がチームに還元する。
〝絆〟の尊さを知る現役ジャニのみなさんには、ほとばしるような侠気を感じます。
ジャニーズでふんばる人にもさらなる幸が来るよう、心から願ってやみません。
文/みきーる
ジャニヲタ・エバンジェリスト。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック"女子マインド学"を提唱。著書に『ジャニヲタあるある』(アスペクト)『ひみつのジャニヲタ』(青春出版社)他。 ●Twitterアカウント:@mikiru ●公式ブログ:『俯瞰! ジャニヲタ百景』
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