ガチョウのビトリアは、今年の初めくちばしがほぼ取れかかっているところを、ブラジル人の生物学者クリスチャン・ネグラオに発見された。


獣医や3Dデザイナーなどからなるボランティアチーム「アニマル・アベンジャーズ」によると、ビトリアは犬に襲われ、相当ひどく傷つけられていたという。

助けられた時は、食べることもできず、体重は急速に減った。最終手段として、これ以上苦しめず、安楽死させる案もあった。

しかし、チームは希望を捨てず、3Dデザイナーのキケロ・モラエスに助けを求めた。すると彼は世界初となる3Dプリンターで作る人工くちばしをデザインしてくれたのだ。こうして、ビトリアは生まれ変わった。

ビトリアは、手術が成功したあと、ネグラオが運営する非営利の動物保護団体"Amigos de Mar(海の友達)"に送られたのだが、そこでオスのガチョウのビトリオと出会い、2匹は恋に落ちた。

モラエスは、ビトリアは卵を産めないだろうとニュースサイト『InsideEdition.com』に語っていた。そう考えるのも当然の状況だった。しかし今週、ビトリアが産んだ卵がかえり、ビトリアは何と2羽のヒナの母親になったのだ。

モラエスが作った3Dプリンター製のくちばしは驚異的な性能を見せている。ビトリアは水浴びもできるし、水もはじく。もちろん自分でひなに餌をやることもできるのだ。



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