極めて残酷&凄惨な描写で人気の原作を村井良大&武田梨奈のダブル主演で2016年4月に全国公開した映画『ドクムシ』が、2016年9月7日(水)にBlu-ray&DVD発売に! そのパッケージ化を祝して、同作で大学生レイジ役を熱演した村井さんに直撃インタビュー!


――飢えの恐怖とデスゲームという刺激的な内容でしたが、どこに魅力を感じましたか?

これだけ追い込まれる役柄は、やりがいを感じます。究極を映す内容で、悲惨な描写などはリアル感がないといけないので、緊迫感、恐怖感の中に説得力を持たす必要がありました。今まで以上に真摯にやらなくてはいけなかったので、挑みがいがある作品でしたね。

――レイジという大学生については、どういう性格として受け止めましたか?

人として、なるべく正しい方向に行こうとする人間として演じました。でも、そこまでの行動力や勇気は、実はないようなイメージ。「助かったらいいな」という微妙な空気感も持っていて、お客さんの視線に近いようなわかりやすいキャラクターです。普通の人間で、どこにでもいそうな人間と理解して演じました。

――俳優として全力で挑戦した結果、何か初めて気づいたことなどはありましたか?

想像力をかき立てられる撮影だったので、自分のイメージを具現化できるようになった気がしました。このセリフはこういう心情で、こういう表情になるみたいな、感情を肉体でコントロールするような作業ができるようになりました。監督のNGが出ない限り、自分なりのリアルを求めていく作業が楽しかったですね。

――リアルを追求するために、絶食までしたそうですね。

いや、僕は1日で挫折しました(笑)。本来は一週間くらい、なるべく空腹状態でいようかなと思って、初日は朝と昼の食事を少しだけ、夜は食べないと決めたものの、だんだんと体調が悪くなってきて。このままでは風邪を引くと思い、ガッツリ食べました。そう考えると、絶食は半日だけですね(笑)。


――ところで、「仮面ライダーディケイド」などの印象で、ヒロイックなイメージもあるかと思いますが、今回のレイジはまったく正反対のイメージですよね。

なるべく正反対のイメージの役柄を演じたいとは思っています。それこそライダーをやっている時、『華鬼』(10)という映画で強烈な悪役に挑戦しました。あるイメージが付く前に、すぐ変えたいみたいな感覚があるんです。役者としてのふり幅がほしいんですよね。

――どなたか目標にしている俳優がいるのですか?

それはないんですよね。あくまでもその方が自分で進んだ道で築き上げたお芝居のスタイルがあると思うので、誰かにあこがれてそうしたわけでもなさそうじゃないですか。だから誰かにあこがれるよりも、誰かにあこがれられるようにならないといけないなって。だから、自分だけの空気みたいなものは大切にしています。

――今日はありがとうございました! 映画『ドクムシ』、AOLニュースの読者にPRしてください!

ある意味、活力いっぱいの作品なので、エネルギーをもらえる作品にもなっていると思います。人間の二面性は怖く、仮面をかぶってウソをついているシーンなど戦慄ですが、皆生きるために必死なので、そこは恐怖ではありますが、いいところでもあると僕は思っています。映画を観れば考えることがあると思うので、ぜひご覧ください。


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