世界中で起きる事件のなかには、「本当にこんなことおきるの?」と驚いてしまう犯罪がたくさん存在する。アルゼンチンで実際に起きてしまった耳を疑うような誘拐事件を描き、第72回ヴェネチア国際映画祭にて最優秀監督賞となる<銀獅子賞>を受賞し、米・辛口批評家サイトRotten Tomatoesでも90%の満足度をたたき出した超話題作が映画『エル・クラン』(9月17日公開)だ。
軍事独裁政権崩壊後のアルゼンチン。裕福でご近所からも慕われ平和に暮らすプッチオ家は父アルキメデス(ギレルモ・フランセーヤ)を筆頭に妻、息子3人、娘2人で幸せに暮らしていた。しかし、突如無職になってしまったことでこのピンチを脱出するためはじめた稼業とはなんと「身代金ビジネス」!ついに始まってしまった一家総出の犯罪稼業。穏やかな日常風景と凶悪な犯罪が同居する驚愕のこの事件はアルゼンチン国内認知度100%の実話だ。
この度、「映画化にあたっての改変はなし!」とプロデューサーが断言する衝撃の本作から、実在の犯罪一家の父・アルキメデスのブチ切れ動画が解禁となったのでご覧いただきたい。
息子アレハンドロが経営するサーフショップの戸を激しく叩く父アルキメデス。「早く開けろ」と鬼の形相で乗り込んできた瞬間、父は息子の首を絞め、壁に押し付ける。「直前にお前が抜けたから失敗した」と詰め寄り、どうやら、"稼業"への意欲がないアレハンドロが直前に犯行から抜けたせいで、"仕事"に失敗してしまったことを咎めにきたようだ。犯罪映画において"失敗"とは物語が転がり始める重要なファクターとなる。アルキメデスがこのシーンで見せる鬼の形相は、何かが狂い始めている恐ろしさ、この犯罪劇の狂気を象徴するようだ。
以前、AOLニュースでもお伝えした本作のトークイベントが開催された際、ゲスト登壇した放送作家・町山広美氏は「この映画、父さんがすごい目をしている。ルー大柴を少しさっぱりした感じです(笑)」と、ユーモアを交えブチ切れお父さんアルキメデスの印象を語っているが、本映像に映し出されたアルキメデスの目力は、この比喩も納得の圧倒的迫力である。
アルゼンチン史に残る犯罪者アルキメデス・プッチオの狂気がこれでもかと伝わる本編動画。この後アレハンドロは、そしてプッチオ一家はいったいどうなってしまうのか......。気になる続きは劇場で!
『エル・クラン』は9月17日(土)より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開
(C)2014 Capital Intelectual S.A. / MATANZA CINE / EL DESEO
■映画『エル・クラン』公式サイト
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