意外なことにネットオークションにウエディングドレスを出品する人は多い。英チェスターフィールドのサマンサ・ワラッグさんもその一人だ。


しかしオークションサイト「イーベイ」に出品されたアールデコのドレスについての「商品説明」は、他とは一味も二味も違うものだった。

紹介文には、「状態は良好。ただし着用前に"裏切り"臭を消すドライクリーニングが必要」とあり、さらに「最悪の思い出がぎっしり詰まっていて、夢と希望を打ち砕いたドレスをお探しのあなたにうってつけの一品」と、続いている。

掲載されたドレスの写真は1枚きりで全体像が良く見えないが、サマンサさんはその理由を「結婚後に夫が別の女性と同棲していたことが発覚し、"不快な"夫の顔が写っているものをすべて焼いた」せいであるとして、枚数の少なさを謝罪。「何かご質問等ございましたら――ドレスのことでも私を捨てたクズ男のことでも――ご遠慮なく連絡ください!」と、締めくくっている。

ドレス自体は、2014年にサマンサさんの両親が2000ポンド(約27万円)で買ってくれた(当時の)新品らしい。だが、物はウエディングドレスである。こんな暗い過去を背負った絶望のドレスに入札する人がいるのか?と思いきや、その正直さが功を奏したのか、なんと元値の30倍以上の値をつけ、6万5900ポンド(約893万円)で落札。サマンサさんは再出発の一歩を踏み出すのに十分すぎる金額を手にしたのである。



■参照リンク
http://www.ebay.co.uk/
http://www.aol.com/
RSS情報:http://news.aol.jp/2016/09/03/30-893/