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ジャニーズの「演技派」枠の新星・中島裕翔、ドラマ『HOPE』で見せるハマり役

2016/08/27 12:00 投稿

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この夏、SMAP解散の話題が日本中を揺るがしたが、連ドラにジャニーズで唯一主演しているのが『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(フジテレビ系)の中島裕翔(Hey!Say!JUMP)だ。今クール、ほとんどのドラマが平均視聴率1ケタと低迷し、『HOPE』も6%台と振るわない。しかし、中島に対しては"ジャニーズ久々の演技派"との評価が高まっている。


韓国ドラマ『ミセン-未生-』を原作とする『HOPE』。中島が演じる主人公の一ノ瀬歩はプロ棋士になる夢に破れ、総合商社にインターンから1年契約の社員として入社。高卒で社会経験もなく、商社に必須の英語力は皆無でコピーの取り方すらわからず、嘲笑されながら「囲碁もなくして、ここで逃げたら、何もない人間になってしまう」と奮起。ひたむきさと実直さ、囲碁で培った洞察力と記憶力を武器に、必死で仕事に取り組んでいく。

そんな役柄を熱くも自然体で演じる中島に、ツイッターなどではファンからの「やっぱり演技が上手」「感情移入して泣ける」といった賞賛はもちろん、男性からの「新入社員の頃を思い出す」「明日からまた仕事を頑張ろうと思えた」などという感想も少なくない。

特に5話、一ノ瀬たち営業3課の3人で練りに練った新規事業案が、専務命令で他部署に回され無力感を味わう場面は、「悔しいけど泣くもんか! という気持ちが痛いほど伝わってきてもらい泣きした」「静かだけど悔しさがにじみ出てグッとくる」といった賛辞が多く贈られた。

Hey!Say!JUMPは2007年9月に結成。当初はジャニーズ史上最多の10人組だった。11月にCDデビュー。12月には初の単独コンサートをいきなり東京ドームで行っている。平均年齢15.7歳で史上最年少記録。そのなかで、ジャニーズJr.時代から一番人気だった中島はセンターを張っていた。しかし、2ndシングルではその座を山田涼介と交代させられる。「一時は腐りかけた」と後にテレビでも語っているが、ジャニーズでは珍しく178㎝まで伸びた長身を生かし、『FINEBOYS』でレギュラーモデルを務めたりと新境地を開拓。

俳優としては、2013年に平成の民放ドラマ史上最高の視聴率42.2%を記録した『半沢直樹』(TBS系)の第一部に出演した。実力派揃いのキャストのなかで、唯一のジャニーズ。半沢の部下で線は細いが責任感は強く、人事をタテに脅されても半沢を裏切らなかった若手銀行員を好演した。アイドルというより、すっかり役者のたたずまいで。実際、多くの大人の視聴者はジャニーズと知らず、クセのある役者たちと渡り合うのを自然に観ていた。

その後、ドラマ『水球ヤンキース』(フジテレビ系)や今年公開の映画『ピンクとグレー』で主演。そして、今回の『HOPE』がゴールデンタイムの連ドラでは初の単独主演。関係者によると中島本人は優等生タイプだそうで、「ご両親に大事に育てられたんだな、と感じる」との声も。一ノ瀬からにじみ出る根の優しさは地に近いのかもしれないが、ハマり役なのは間違いない。

ジャニーズの演技派といえば、岡田准一(V6)や二宮和也(嵐)、俳優に専念している生田斗真、風間俊介らの名前が挙がるが、中島裕翔もこの系譜に連なる存在になりそうだ。

文・斉藤貴志



■参照リンク
『HOPE~期待ゼロの新入社員~』公式サイト(フジテレビ)
www.fujitv.co.jp/hope/

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