あなたにもし何かアレルギーがあるとしたら、くしゃみが止まらないというのが自分自身と周囲の人々にどれだけ不快なものかお分かりだろう。そこで、自分がこのかわいそうな少女になったらどんな気持ちになるか想像してほしい。
9歳になるイラ・サクシーナちゃんはイギリスに住む小学生。彼女は突然1分間に約10回のペースでくしゃみが出るようになってしまった。その原因は医師にもわからないという。
1日に8000回近くになるこのくしゃみはかなりの痛みを伴うようになり、彼女がその苦痛から逃れられるのは寝ている時だけだというのだ。
「3週間前でした、起きるとくしゃみをし始めて、それから止まらないんです」とイラちゃんの母親のプリヤさんは語る。「初めはゆっくりでしたが、段々とくしゃみをずっとするようになり、ひどくなりました」
これまでのところ、原因はわかっておらず、アレルギーや風邪などは排除され、一般的な治療法は全く効果がなかったと伝えられている。
「この子にはもともと何のアレルギーもありません。ステロイドや抗ヒスタミンを投与したり、経鼻スプレーも試しましたが、どれにも反応しないのです」と母親は言う。「今までこんな症例はないそうです。あらゆる治療法を試しましたし、お祈りも捧げました。今はただ効き目のある治療法があればそれが欲しいだけです」
イラちゃんが長時間くしゃみを止めることができたのは、寝ている時を除くと、催眠療法を受けている間だけだったという。
残念ながら催眠療法が終わるとすぐにくしゃみは戻って来てしまった。
母親は「脳から誤った信号が送られているか筋肉の痙攣であることが考えられるとお医者様はおっしゃっています。でもはっきりしたことは誰にもわからないのです」と語る。
イラちゃんは発症してから学校に通えなくなり、症状に伴う体の痛みと戦っているという。
通院の合間に、必死の家族はあらゆるホメオパシー治療にも救いを求め、奇跡が起こるよう祈っているそうだ。
「このくしゃみはあの子から人生を奪っています。ほんとうに苛立たしいのですが、あの子はとても健気です。実を言うと、あの子よりも私の方が参っています。私はただ昔のイラに戻ってほしいのです」
この話を聞けば、隣のデスクでくしゃみをした同僚にしかめっ面を見せるなんて、もうできないのでは...?
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