日々進化しているF1レースの世界で、レースを大きく左右するのがピットストップだ。ピットにおけるタイヤ交換の作業は、給油が廃止された2010年以降、高速化に拍車がかかった印象がある。そして先日開催されたアゼルバイジャンにおける「ヨーロッパGP」では、ピットストップの新記録が更新され話題になっている。
https://youtu.be/7VCYBtx6h4g
F1のスポンサーとして協賛している運送会社DHLが、公式記録として表彰している"ピットストップ"の新記録をつくったのはウィリアムズチーム。1.92秒というのは本番レースでの交換としては脅威的な速さである。
フォーミュラレースにおける、ピットでのタイヤ交換は昔からあるものだ。では、1950年代と現代ではどれだけピットストップのスピートが速くなったのか?有名な比較映像を見てみると、同じ人間がやっているとは思えないスピードの差がある。
https://youtu.be/RRy_73ivcms
1950年代のレースでは、1人のピットクルーがトンカチで叩きながらタイヤを外して交換するという今見るとイライラしてしまうような作業が行われており、かかった時間は1分4秒である。それに対して、2013年のフェラーリの映像では、かかった時間はたったの3秒。なんと約60年で21分の1に短縮されている。
0コンマの争いとなるタイヤ交換のスピードだが、ツールの進化と共にまだまだ速さの更新は続きそうだ。
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