漫画家の蛭子能収が長編映画初主演を飾った『任侠野郎』は、義理と人情が絡み合う本格任侠映画! そこには"バス旅"やバラエティー番組で楽します自由人な顔はなく、一度は過去と決別したものの、再び任侠の世界に戻らざるを得ない哀しみの男・柴田源治を蛭子さんが熱演だ! ご本人は、「僕は言われたことをやっているだけなんで、そんなに一生懸命でもないんですよ」と身もふたもない、ムチャクチャなことを言っておりますが......。


――今回の映画は、蛭子さん主演で高倉健さんの任侠モノみたいなものを、ということでスタートしたと聞いていますが、最初にどのような説明があったのですか?

いや、そういう説明は一切なかったですね。健さんみたいな感じ、ということもなかった気がします。でも、物語が高倉健さんの映画みたいだってすぐわかったんで、観ている方もわかるかなと思いましたけど。

――蛭子さんって、実はシネフィルじゃないですか。高倉健さんの映画も詳しいですか?

もちろん、ファンです。昔、健さんの任侠映画を5本立てで、徹夜で観たことがあるくらいですよ。一連のシリーズがありますよね。

――オールで5本って、本物ですね!

いやあの、仕方なく......で。泊まるところがなくて、仕方なく徹夜することになって、池袋の文芸坐で5本立てを観ることにしました。すみません。


――(笑)!! でも今回の映画の蛭子さんは、めちゃくちゃカッコいいじゃないですか! 主人公を演じる上で、意識の中では完全に健さんだったのでは???

いやあ、それは全然ないですよ! だいたい顔が全然違うし、とにかく言われたことを一生懸命にやって、自分でどうこうはなかったですよ。ニヤケた顔だとちょっとマズイんで、監督とカメラマンさんの指示に従っただけです。

――いや、思っていた以上に任侠しているので、観る人はびっくりすると思いますよ!

そう思ってくれたら本当にいいですね。でも、僕が演じる主人公がクレープ屋さんという設定は、お客さんを笑わそうとしていると思いますよ。あとは、競艇のこととか。僕は言われたことをやっているだけなんで、そんなに一生懸命でもないんですよ。

――ご自身としては今回の『任侠野郎』、どこに注目してほしいですか?

どこをというよりも、全体を観てほしいです。映像、ストーリー、映画全体ですね。お客さんが退屈しなければいいなあと思いますね。退屈はしない、とは思っていますが。観終わった後に、面白かったなあとつぶやきながら映画館を後にしてほしいです。

――公開は6月4日(土)ですが、初日に映画館へ様子を観に行ってみるとか???

いやあ、しないです。それはもう、恥ずかしいし、怖いです(笑)。


映画『任侠野郎』は、2016年6月4日(土)より、全国順次ロードショー!

(C)2016『任侠野郎』製作委員会

■参照リンク
映画『任侠野郎』公式サイト
ninkyo-yaro.com

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