━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/01/01
───────────────────────────────────

おはようございます。

岡田斗司夫がいろんな質問に答える『解決!ズバッと』を、毎日どんどんお届けします。

今回は、「BRUTUS(ブルータス・マガジンハウス)」2011年10月1日号の『スターウォーズ特集』にて、岡田斗司夫がインタビューの質問に答えた回答の中から、選りすぐりをお届けします。

───────────────────────────────────

「支配に失敗した銀河皇帝に足りなかったものはなんですか?」 vol.1

───────────────────────────────────

 銀河を支配した後の銀河皇帝のしんどさたるや、すごいですよね。
 だってデス・スターの建築が遅れているだけで、現場に行って怒らなきゃいけないんですよ。


■いちいち現場に行かなきゃいけない皇帝の苦労

 銀河皇帝にとっては、信頼できる部下がダース・ベーダーだけ。
 まずダース・ベーダーが出向いて、怒って、「俺より銀河皇帝はもっと怖いぞ!」とヤクザの若親分みたいなことを言う。
 その後、銀河皇帝が出向いている。
 結局、銀河皇帝は前線まで出向いたおかげで死んじゃったわけです。
 つまり、現場に行って販売しているソフトバンクの孫正義みたいなもの。
 営業が上がらないからって、ソフトバンクの先頭に立ってiphoneを売っている孫正義。
 おまけに社長が1番能力が強い。
 パルパティーンがやったことは、銀河を征服するにはいいけど、運営には向いていないんですよね。


■パルパティーンには銀河支配後のビジョンがなかった

 
 征服するための戦略を立てて、ジェダイの力を使って、クローンの兵隊を山ほど作って、その兵隊が自分の命令を聞くというコードをあらかじめ埋め込んでいて……、という完全なクーデターとしてはうまくいっているんですね。
 でもそれをやった後の銀河の運営方法に関して、彼にはビジョンがなかった。
 結局、次から次へといろんな前戦を回っていた。
 多分、回っていたのはデス・スターだけじゃなかったと思う。

 だって、銀河皇帝が「贅沢な暮らしをしている」とか「毎日楽しい」という描写は1秒もないんですよ。
 やったことは宇宙中のいろんな場所に自分の銅像を建てたぐらい。
 それも自分が死んでから間髪を入れず倒されている。
 それぐらい憎まれていますから。
 人気はないわ、楽しみはないわで大変です。


【まとめ】
 銀河を征服するまではよかったですが、パルパティーンにはその後のビジョンがありませんでした。
 皇帝が贅沢したり、楽そうな描写もなければ、人気もないので大変だと思います。


 インタビュー全文は、FREEexの『公式ブログFREEexなう
 BRUTUS 10/1号 岡田斗司夫インタビュー全文にあります。