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岡田斗司夫の解決!ズバっと 「ファンが自発的にカリスマを盛り上げる」

2015/11/20 06:00 投稿

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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/11/20
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おはようございます。

今日は『解決!ズバッと』はお休み。
絶賛発売中の岡田斗司夫の最新著作『カリスマ論』から、ハイライトをお届けします。

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ファンが自発的にカリスマを盛り上げる」


 20年ほど前、私がサザンオールスターズの映像イベントに行った時、とても印象的なことがありました。
 このイベントにサザンオールスターズは登場せず、ファンが自主的に開催しているものだったのですが、熱心なサザンのファンたちが「コンサートを盛り上げるのは、ファンの義務」と口を揃えて言っていたんですね。

 「俺たちは、サザンのサポーターなんだから、サザンのコンサートに初めてやって来た人たちには絶対感動して帰ってもらいたい。サザンも気持ちよく演奏できるようにしよう」
 彼らはそう熱く語っていたんです。

 「イベントを盛り上げるのはファンの義務」という気持ちの高まりは、音楽に限らず、サッカーでもアニメでも、中心にカリスマ的な存在がある場合には必ず起こります。

 ところが、これまでのビジネスは逆のことをやってきたように、私には見えるんです。
 ビジネスが得意な経営者が、儲かるビジネスモデルを考える。
 有能な人材を高いお金で雇って、もっと儲かる仕組みを作る。
 普通の人材に給料を払って、面倒な作業をやらせる……。

 うーん、これってエネルギーの向きが逆になっている気がしませんか?
 本当にすごい、突き抜けたイベントやプロジェクトがあったら、人は無報酬でも、それこそお金を払ってでも参加したくなるものなんです。

 スポーツだってそうです。
 2015年8月には、日本テレビが巨人戦のナイター中継をシーズン途中で終了することを発表しました。
 プロ野球の人気はいまひとつ盛り上がりを欠いていますが、高校野球の人気はまったく衰えていません。
 高い報酬をもらって仕事としてやっているプロのプレイより、高校生が人生で一番輝いている瞬間を差し出している本気のプレイの方が、人を感動させるし、「もっと見たい」と思わせるんです。


カリスマ論
 ――いまもっとも幸せな生き方は「小さなカリスマ」になること
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