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岡田斗司夫の解決!ズバっと 「歌詞を読まずに歌が好きな奴、ゆるせない」

2015/11/13 06:00 投稿

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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/11/13
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おはようございます。

今日は『解決!ズバッと』はお休み。
情報サイト『探偵ファイル』に掲載したコラムをお届けします。


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「歌詞を読まずに歌が好きな奴、ゆるせない」

(元記事はコチラから)


 先日、気づいて驚いたことがある。
 「歌が好きな人は、歌詞を気にしてないらしい」らしいのだ。

 きっかけはちょっと前にTwitterで話題になった「歌詞カード問題」だ。

 CDなんか買わなくてもいいんじゃない?
 iPodとか、スマホに入れたらいいもの。
 でも、歌詞カードはどうするの?
 という論争だ。

 ここで、「確かに歌詞カードいるね」という人もけっこういたのだ。
 かつては。
 でも最近は、ずっと音楽を聴いていますという人でも、歌詞も読まない人がかなり多いらしい。

 すごくショックだった。
 僕は、自分自身のことを音楽好きとは思ったことはない。

 ヘッドホンやイヤホンが嫌いだから、いつも音楽を聴いているとかできない。
 音楽を聴いているときは、仕事にならないから仕事中は聴けないし。
 アニメとか特撮のオープニングやエンディングは大好きだけど、映像がついてない曲や歌だけには興味ない。
 自分で歌うのは好きだけど、カラオケとかめったに行かない。

 でも、自分が好きな音楽は、必ず歌詞カードを見る。
 どういう意味なんだろうかと考えたり、こんな心情を歌っているんだと、感動することも多い。

 ところが、だ。
 前述のTwitter論争で知ったのだけど、音楽好きと主張する人の8割以上が、どうも、歌詞など見ないらしい。

 僕の中で、やっと合点がいった。
 雰囲気を伝えるための単語だけが入ってる歌詞。
 こんなものが美しいとか、こんな気持ちが大事やねぇとか、気分だけの歌詞。
 具体的なアーティスト名や曲名は言わないけど、あんなしょうもない歌詞の歌、何がいいんだろうかと思ってた。

 実は、歌詞は聴いてなかった。
 あいつらが聞いてたのは音だけだったのだ。
 まさに「音を楽しむ=音楽」だったのだ。

 歌の捉え方には、二種類ある。
 「詩の朗読に、抑揚をつけた」という説
 「曲があって、歌詞をつけた」という説
 の2つだ。

 僕は完全に前者の「詩の朗読に抑揚がついている」のが「歌」だと認識している方。

 しかし、後者の「歌詞を聴かない、意味を考えない」人間がメジャーだったのだ。
 だから、僕にとって9割の歌がわからない、つまらない歌になってしまうのだ。

 海外ドラマ『グリー』とか、ミュージカル系の作品を見て、急にその歌が好きになったりするのも、歌に字幕がついていて読めるからだ。
 そうすると、「こんな意味なんだ!」とわかって好きになれる。

 僕にとって、歌詞の意味もわからないのにその歌を好きになるのは、顔も知らない女の子を好きになるようなものだ。
 信じられない。
 どうも、当たり前のことらしいが、僕にとっては大発見だった。


以上、情報サイト『探偵ファイル』よりお届けしました。
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