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岡田斗司夫の解決!ズバっと 「なぜホリエモンは成功したのか?」

2015/11/09 06:00 投稿

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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/11/09
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おはようございます。

今日は『解決!ズバッと』はお休み。
11/7(土)に発売予定の岡田斗司夫の最新著作『カリスマ論』から、ハイライトをお届けします。。

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なぜホリエモンは成功したのか?」


■カリスマになったホリエモン

 なぜホリエモンは成功したのか?
 人々を引きつけ、時にはその人生を―良きにつけ悪しきにつけ―変えてしまうカリスマ。
 織田信長、ヒトラーのようなカリスマは、歴史を大きく動かしてきました。

 最近の世界的なカリスマといえば、スティーブ・ジョブズです。
 彼の創業したアップルは、iPod、iPhoneとヒット製品を立て続けに飛ばし、産業構造や人々のライフスタイルを変え、ついには世界最大の時価総額を持つ企業になりました。
 製品やビジネスモデルの完成度もさることながら、ジョブズのカリスマがアップルの躍進を支えたのは確かでしょう。

 今の日本で誰がカリスマかと問われれば、堀江貴文、通称ホリエモンの名前が上がるんじゃないでしょうか。
 ライブドアというIT企業を興し、テレビ局の買収を仕掛けたりしたけれど、なんだかよくわからない容疑で逮捕、実刑判決を受けて収監。
 どん底にまで転落したかと思いきや、出所後に返り咲き、いつの間にかいろんなテレビ番組で顔を見るようになった…。

 これが一般の人が何となく知っているつもりでいるホリエモン像でしょう。
 けれど、ホリエモンがどうやって成功したのかは、あまり理解されていません。
 確かに彼はたくさんのビジネスを手がけて成功させていますが、成功した実業家というだけなら、ほかにもたくさんいますよね。

 私の分析するところ、ホリエモンはライブドアの社長だった「前期」と出所後の「後期」では、まったく異なるビジネスをやっている、いや根本的に異なる存在になっているんです。
 彼の「ビジネス」の変遷を追うことで、カリスマビジネスの本質が見えてきます。

■前期と後期のホリエモンはまるで別人

 前期ホリエモンは、ライブドアの社長でした。
 彼にとって一番大事だったのは、ライブドアがいかに利益を出し成長していくのかということ。
 当時の彼はテレビに出て「想定内」だとかいろいろな発言をしては物議をかもしていましたが、あくまでも彼にとっては余興です。
 結果としてライブドアの宣伝になればいいけれど、発言の主旨を誤解されても彼は気にしませんでした。
 本業であるライブドアのビジネスには関係ないじゃん、それが彼のスタンスでした。

 ところが、現在の後期ホリエモンは違います。
 テレビ番組では言いたい放題に見えるものの、発言内容には細心の注意を払っていますし、本を書いたらその宣伝をメルマガやツイッターで実にマメに行っています。
 ツイッターでの発言が誤解されたら、「それは違う」とすぐに打ち消す。

 前期と後期で、ホリエモンはまったく違う人間のようです。
 なぜ彼は、これほどまでに行動を変えてしまったんでしょう?

 前期ホリエモンは、資本主義社会においてITビジネスを手がけていた。
 後期ホリエモンは、評価経済社会においてカリスマビジネスをやっている。

 これが私の見立てです。



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