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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
「人工知能の未来についてどう思いますか?」
最近は色々なものに人工知能が使われていますが、人間が出来る事は何でも出来るようになってしまうのでしょうか?
岡田さんは今後の人工知能について、どのように思いますか?
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鉄腕アトムみたいに自由に言葉をしゃべれて、感情を持ったロボット。
車が空を飛ぶ。
宇宙旅行に行ける。
修学旅行で月に行く。
そういう話あるじゃん。
それはすべて100年から300年のオーダーなら、いずれ可能になると思うよ。
つまり、10年ずつの段階がいる。
1番最初はそれが"可能になるきっかけ"の大きい発見が必要。
論文みたいなものだよね。
なぜなら、1番最初の基礎理論がないから。
今はまだ可能性を考える段階しかない。
20年目には革新的なコストダウンが行われる。
そうすると30年目くらいに、ようやく僕らの生活に入ってくる。
コンピューターが僕らの生活に入ってきたときも、やっぱり30年かかった。
だから30年以内は無理。
なぜなら感情をコンピューターで表現することに関して、基礎的な研究すらない。
そうじゃなくて、知能を持って人間を負かしてしまうような存在なんだ。
ゲーム業界の用語で、「ゼロ和ゲーム」ってあるんだ。
だから聞いている人が適当にアップデートしてください。
ところが外側の世界まで行っちゃうと、有限ゲームとは限らない。
これがゲームの基本理論なんだ。
これは計算しやすいから、コンピューターが得意なんだ。
例えば恋愛が、"勝つものもいれば負けるものもいる世界"だったら、恋愛は計算ができることになってくる。
でも両者がハッピーになったり、誰もならなかったりする結果は当たり前にあるじゃん。
つまり「ゼロ和ゲーム」じゃないんだよね。
なので、人工知能がそれを計算するのはなかなか難しい。
(次号へ続く)
この世界は無限ゲームなので、感情をもって、自然言語で話すコンピューターは30年以内に開発されないと思います。
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