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岡田斗司夫の解決!ズバっと 「セックスする女はゾンビになる法則は健在!『ゾンビーバー』」(前編)

2015/08/03 06:00 投稿

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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/08/03
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おはようございます。

今日は『解決!ズバッと』はお休み。
情報サイト『探偵ファイル』に掲載したコラムをお届けします。


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「セックスする女はゾンビになる法則は健在!『ゾンビーバー』」(前編)

(元記事はコチラから)


 『ゾンビーバー』という映画を観てきた。
 この映画、ネットニュースにも「まさかの公開決定」と書かれるほどのマイナー映画。
 関東でやっているのは新宿にある一館、しかも夜8:40からの一回のみ。全国でも5館だけ。

 さすがにここまでマイナーだと、「岡田さんの紹介を読んでおもしろそうだと思ったから観たいのに、観られません」という人が続出するかも。
 そう思うと、紹介するのもちょっと気が引けるんだけど、そういうマイナーな映画だからこその良さというのも、ちゃんとあるのだよ。

 マイナーで行きにくいからこそ、その地方のヘンなもの好きが全員集まってくることになる。
 そこに行きさえしたら 「観客はヘンなもの好きだらけ」という場に参加できるのだ。
 これ、実に貴重。
 というのも、映画って観客層によって面白さが200%くらい違うからだ。

 たとえば、僕がむかし観た『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の試写会は、主催がソニーだった。
 そのため、来ている人が、遊びが好きで、流行に敏感な若者中心で、実にノリがよかったのだ。
 みんな大声で笑ったり、歓声をあげたり、手をたたいたりする。
 ただでさえおもしろい『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が、僕には3倍くらいおもしろく感じられた。

 アメリカで映画文化が盛んな一因として、観客のノリの良さがある。
 怖いシーンになったら実際に「キャーッ!」と叫ぶし、燃えるシーンになったら「ウォーッ!」と声をあげるし、感動のシーンだと拍手もする。
 コンサートで観客が一緒になって盛り上げるのと同じようなノリがあるのだ。
 が、日本の映画館では、なかなかそんなに盛り上がらない

 で、『ゾンビーバー』だ。
 「ゾンビ」+「ビーバー」=『ゾンビーバー』
 このマヌケなタイトルからもわかるとおり、中身は正直、大したことはない。
 そんな映画を観るために映画館に来る人は僕も含め、もう本当に「こういうの」が好きな人だけなのだ。
 僕が行ったときの印象も、東京中の「ギャグ好き」というか「ヘンなもの好き」の人たちが一堂に会したという印象だった。
 一度も会ったことがないんだけど、なぜか会ったことがあるように感じる人たちばかりなのだ。
 そういう「センスの合う人たちと見る映画」って、普段よりも3倍ぐらい面白く感じられる。
 だからこそ、この映画はできるなら劇場に行って見て欲しい。

 と、ここで終わってもいいんだけど、観られない人のための内容解説を少し書いておこう。
 
 『ゾンビーバー』は、文字通りゾンビのビーバーが活躍する、ホラーコメディだ。
 ゾンビになる理由は、冒頭の2分くらいでサラッと語られる。
 汚染廃棄物を運んでいるトラックの運転手がよそ見していて、廃棄物が湖にばちゃんと落ちる。
 廃棄物が河を流れていくシーンと重なってアニメでビーバー登場。
 かわいいビーバーの2本の前歯が徐々に伸びて牙になり、全身の毛が逆立ってゾンビ化していく。

(次号に続く)


以上、情報サイト『探偵ファイル』よりお届けしました。
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