───────────────────────────────────
おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
「橋下大阪市長について教えてください」
考えすぎてる人さん/19歳
───────────────────────────────────
「ズルい人」という評価は良い意味でも悪い意味でも使えると思う。
これが果たして、知事や市長として正しいのかどうかと言えば、すごく疑問符が付くんだよね。
それをやると、その会社は問題が出てくると思う。
つまり国のやり方に文句があるなら、大臣に会いに行って言えばいい。
それは知事や市長の立場じゃなくて、本当に会いに行ける立場なんだから、行けばいいだけじゃん。
これはダブルスタンダードだと思うんだよね。
でも、それが一般大衆に対して最大限アピールする方法。
自分より大きな権力と戦っている間は、知事や市長という権力者としての批判を回避することができる。
これを最大限効率の良い方法として考えているあたりが、正直ズルいと思う。
この辞め方はイヤじゃないな。
民主主義は「社会に問題がある」と思った人が立候補して、投票によってのみ、政治家になれる。
でも政治家を辞めるかどうかは、「選挙に出ない」ことで、自由意志で選べる。
だから「大阪都構想が破れたぐらいで政治家を辞めるとは何事だ」「民意で選ばれたんだから、責任をとって政治家を続けろ」と言うのは民主主義に反してるんだよ。
職業軍人じゃあるまいし、職業政治家が存在していること自体が間違だと思っている。
でも橋下さんの戦略である「権力者を批判する権力者」は、郵政民営改革のように自民党を1つにまとめて選挙を上手くやった小泉さんと同じように、本当にズルいよなあ。
こんなにズルい奴に、皆はついつい投票しちゃう(笑)
ズルイと思いますが、同時にクレバーであると思います。
ただ、政治家としての引き際は嫌いじゃありません。
コメント
コメントを書く