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岡田斗司夫の解決!ズバっと「視点を変える力」(前編)

2015/04/30 06:00 投稿

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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/04/30
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。

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「視点を変える力」
ロックさん/34歳/既婚会社員/無料メルマガ

 岡田さんをはじめ、「面白い」と思える人の共通点として、高い視点や独特の認知力があると思っています。
 こういう認知力や、視点を変える力を鍛えるためにはどのような方法が有効だと思いますか?

 個人的には、面白いと思った人の著書やブログなど、その人の制作物を古いものから新しい物までなるべく全部見ていくことで、その人の視点がちょっとはインストールされるような気がしています。
 最新刊の「はじめに」で、方法論を否定し、考え方の大事さを説いていたところ恐縮なのですが、より良い考え方を得るための方法論を教えて下さい。
 よろしくお願いします。

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 まずはじめに、「独自の視点を持つ」ためには、本当に時間がかかるんです。
 でも、せっかく聞かれたんですから、簡単な方法を一つ紹介してみます。

 それは何か?
 ロックさんの中にも”偏見”があると思うんですね。


■偏見を合理化してみよう

 誰の心の中にも偏見はあります。

 例えば、「日本人は韓国人より上だ、中国人は劣っている」とか、「男は女より優れている/女は男より優れている」。
 あるいは、「ネットをやる人間は偉くて、ネットできないヤツは情弱のバカだ」、「金を持ってるヤツが偉い」でも。
 なんでもいいです。それを”偏見”といいます。

 この偏見を合理化してみるんです。


■相対化すると独自の視点がなくなる

 変な言い方になりますけど、本来、人の知性とか理性とはこのような偏見を相対化するためにあるんです。

 相対化とは何か?
 色んな視点から光を当てて、自分が持ってる偏見を徐々に溶かして無くしていくことが”相対化”です。

 ところが、相対化して知性を上げてしまうと、その人の見識には独自性がなくなっちゃうんですよ。
 つまり、頭がいいやつのサークルに行くと「そうだね、それも確かだね」で、だいたい話が終わっちゃうんです。


「どうやれば自分独自の視点を持つのか?」に答えます。
 自分が持ってる偏見の中で、特に「これは自分の中では動かない!」とか、「これは自分の中で固定されてるな」って思うものがあったら、あえて相対化して溶かさずに、合理化してみましょう。
 その合理化は”屁理屈”でもいいです。


【まとめ】
 独自の視点を持つことは、本来なら何年もかかることです。
 でも簡単な方法もあります。それは自分の中の偏見を、屁理屈でも合理化してみることです。

(次号に続く)
 

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