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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/04/20
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
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「新品の本を買うべきか中古の本を買うべきか」
棚田さん/20歳/アルバイト/ブロマガ会員

 「今年は本を読もう!」と決めまして、正月時点で5冊ほど買いました。

 質問なのですが、「月に何冊読むか?」「どういう本を読むか?」などは度外視して、「新品の本を買うべきか中古の本を買うべきか?」ということをお聞きしたいです。
 金銭面で言えば、いうまでもなく中古が良いんですが。作者を応援したい気持ちや「中古では出版や本屋業界の未来を考えてなさすぎないか…」という思いもあります。
 
 予算の限度は月5000円で、読みたい本は新品で3000円から800円以下など様々です。
 かといって、中古100円の文庫を月10冊20冊も読むということも無いとは思いますが…。

 「中古で良いんだよ」という金銭面的に優しい回答、「こういう理由で新品を買うべき」という業界を背負うような回答、あるいは「新品と中古をこういうバランスで買えばいい」という都合の良い回答を頂けたらと思います。

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 月5,000円が予算の限度なんだったら、月5,000円でやればいいと思うよ。
 つまり、全部図書館でいいと思うし、全部ブックオフでいいと思ってるんだよ。


■予算があるなら使い切る

 俺は「岡田斗司夫の本をブックオフで買いました!」とか「図書館で読みました!」という人に対して、イライラすることとかは全くないからね。
 読んでくれた人の時間やコスト、“手間を払ってくれたこと”が、1番の感謝の対象であってさ。
 そのお金が出版社に回り巡ってきて、1,000円の本の1割の100円が俺のとこに落ちてこようが……言い方悪いけど、どっちでもいいことなんだよね。

 「全部図書館とかブックオフではイヤだ! 出版業界や本屋業界を支えたい!」って思うんだったらば、遠慮せずに毎月5,000円を問答無用で使えばいいじゃん。
 予算5,000円を超えたら、「5,000円を使い切った」という理由で、そこから先はブックオフとか図書館でいいと思うんだよね。
 値段先行で考えていいし、逆にやりやすいと思うよ。


■バランスを考え出すと、買い物が難しくなる

 単純に、「どういうバランスで買えばいいでしょうか?」や、「古本2割、新刊8割とか、新刊2割、古本8割にすればいいですか?」っていう質問だったら逆に難しかったんだけど。
 この人は予算を言ってくれたんで、簡単でした。

 まず予算を使い切ろうよ。
 予算を使い切った上ならば、「最初の5,000円は出版業界のため。残りのタダで読んだり安く読んだりするのは自分のため」と割り切れるから。
 そうなると、「1番最初にどんな本を自分がお金を出してまで買いたいか?」だけ考えたらいいんだよね。

 バランスとか考えちゃうと買い物が難しくなるから。
 月頭にまずほしいもの5,000円買って、そのあとでお金の使い方を見直すくらいでいいと思います。


【まとめ】
 予算があるなら、予算分を出版業界分に使いましょう。使い切ったあとは、図書館でもブックオフでもいいと思います。
 そうすると、「月頭に最初に読みたい本」を考えるだけでよくなるので、買い物が分かりやすくなるとい思います。