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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/04/16
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
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「今月からニートです。これから需要がありそうなスキルは何でしょうか?」
※この回答は2012/10/8に放送された、岡田斗司夫ゼミ「タブー完全無視の一問一答地獄」を文章起こししたものです。


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 なかなか心にくる質問ですね。


■ニートの原因は複雑なので、なかなか抜け出せない

 「これから需要がありそうな、雇ってくれそうなスキルは何でしょうか?」とか、「どんなスキルをあれば、人からお金を払ってもらえるでしょうか?」みたいに考えはじめると”負け戦”に入っちゃうと思うんですね。

 つまり、ニートになった原因は3つあって、

①自分個人にある場合
②自分の周りの社会や関係性にある場合
③時代の流れ全般にある場合

 ――だと思うんですよ。

 今はだいたいの人が3つの要素が全部組み合わさっちゃってるんですね。
 その人単独の原因でニートになったわけでもないだろうし、その人の社会的状況や周りの環境とかだけの原因でもないだろうし、時代の流れだけでもなくて、この3つが絡まってるから、なかなか外せないんですよ。

 じゃあどうすればいいのか?
 「こんなスキル身につければいい」とか「とにかくバイトすればいい」とか、そういうことじゃないような気がしてます。
 そうやって「普通に働く世界にとにかく入り込め!」って言われてもキツいんじゃないのかな?


■考えるべきは「どうやったらニートの皆が幸せになれるか」

 これは僕の考え方なんですけども、「これから需要がありそうな~」って考えるよりは、今月からニートになったんだったら、自分と同じように今月ニートになった人は5万人、10万人いるだろうってまず考えるんですね。
 「これからニートは毎年50万人や100万人単位で増えていく。そういう時代に何をすればいいだろう?」と考えた方がいい。

 つまり、この人が考えるべきは"ニートにならない方法"ではない。
 この日本で、若者の半数ぐらいがニートになりつつあったら、「どんなことをしたら、ニートのみんなが幸せになるんだろう?」というフレームで考えた方がおそらく面白いと思います。
 そういうときに僕がやるとしたら、"金のかからない暇つぶし"を考えることですね。

 スキルによって金を稼ぐのではなく、同じような仲間と楽しんでいく。
 そうすると、そこから活路みたいなものが見えると思います。

 "活路"とは、「どうやって金を稼ぐのか」ではなく、「何人の人、それも自分の近い人を幸せにすることができるのか?」です。この方が今の時代は活路を見出しやすいような気がしますよ。
 ちょっと真面目な話になっちゃいましたけども。

「ニータイプだな」(コメント)

 ニータイプ……なんかヤな言葉だね(笑)


【まとめ】
 これからニートはどんどん増えていく時代です。
 ニートにならない方法でなく、ニートが幸せになる方法を考えましょう。例えば、金のかからない暇つぶしを発明しましょう。
 ニート仲間で楽しみながら、活路を開くのがいいと思います。