蒼いろねこさん/32歳/来年結婚予定会社員/ブロマガ会員
【前編】「増え続ける蔵書はどうすれば?」
【質問】
“私は来年4月に結婚します。それに伴い新しい住居(庭あり)を建てる予定です。
その時に今は実家にある、買い集めたマンガや小説、約2,000冊をどう扱うか迷っています。岡田さんは増え続ける蔵書にどのように対応していますか?"
【岡田斗司夫の回答】
「2,000冊くらいどうとでもなるのでは」って、コメントで書いてあるけど、その通りですね。だって、"庭付きの一戸建て"を建てる予定なんでしょう? じゃあ、それを家じゃなくて、本棚だと思えばいいじゃん。「巨大な本棚を建てて本棚の合間に住む」と思えば、どんな小さな家でも3万冊は置けるよ。
■岡田斗司夫は7千冊の本を持っていた
SF大会をやってた頃、自分の本の数は大体7千冊くらいだったんだ。7千冊だと、15畳くらいの部屋が必要。
20畳あれば十分。天井まで本棚を積んで、本の手前に本を置いて、奥にも1段の本を置くと、大体7千冊ぐらい置ける。ただ、これは鉄骨でないと無理。普通の木造だったら、床がすごくしなる。
■1万冊になると木造アパートは危ない
大学時代の先輩が、木造アパートの2階に住んでたんだ。その先輩は1万1千冊ぐらいの本を持ってて、アパートに全部置いてたんだけども。そしたら、「俺を殺すつもりか!」って、下の人が怒鳴り込んできたんだ。「どうしたんですか?」って、聞いて、アパートの真下の部屋へ行ったら、木造で板張りの天井がコンピューターグラフィックのようにグワーっと沈んで、天井が歪んでるんだって! 本当に蛍光灯が肩の高さまで降りてきてた(笑)。
1万1千冊はこれぐらいの分量なんだ。だから、7千冊は15~20畳ぐらいの部屋だったら、普通に人間が動けるスペースはあるし、本屋さんぐらいの密度だと思えばいい。1万1千冊って言うと、8畳ぐらいの広めの部屋の隅だけでは、済まなくなって、真ん中にも、本棚が入ってきちゃう。そうなると床が大きく窪みだすんだよ。
■4畳半にも1万5千冊は置ける
1万5千冊を越える蔵書を持ってて、4畳半に住んでた先輩がいたんだ。その先輩の下宿に行ったら、下宿の天井が低いのね。床がもう1段作ってあるの。
つまり、4畳半の床の上に、3段のカラーボックスが沢山あって、そこに本がギッチリ詰まってる。その上にベニヤ板をひいて床にしてるんだよ。その上に暮らしてるから、その部屋に入ったら一段上がって、天井の高さが、とても低いんだよね。もちろん、上にも本棚がある。本が横積みになっていて、いわゆる地層みたいに、周りにぎっしり形成されていて、足の踏み場もない状態。それが1万5千冊なんだよな。
【まとめ】
15畳ぐらいあれば、7千冊は置けます。4畳半でも1万5千冊置けますが、足の踏み場もなくなります。蒼いろねこさんが、庭付きの一戸建てを買うならば、2千冊ぐらい置けると思います。
3月09号分
もとみさん/29歳/独身の会社員/無料メルマガ
「仕事と趣味のバランス」
【質問】
“仕事と趣味のバランスで悩んでいます。趣味は創作ダンスの作品を作ることですが、ここ数年は休みの日も仕事のことを考えてしまって、ダンスと向き合えていません。
仕事は嫌ではないし、むしろおもしろく取り組める内容なのですが、仕事をして消費している時間がもったいなく感じます。でも近い将来に家族の面倒をみていかなくてはならないし、経済的なことを考えてもやめることはできません。
もうすぐ30歳で、生き方に迷っています。岡田さんならどうしますか? アドバイスおねがいします。”
【岡田斗司夫の回答】
答えは簡単です。趣味は創作ダンスだけど、仕事の事を考えてしまってダンスに取り組めていないんだよね? だから今はダンスをやらなくてもいいと思うんだ。
■仕事も趣味も"仕事"と考える
もとみさんは無理やり仕事と趣味を分けてるんだ。でも、両方とも仕事で、両方とも趣味なだけと思う。どちらかと言えば、お金のためが仕事で、お金のためじゃないのが趣味の創作ダンス。この程度のバランスなんじゃないかな。
そういう時は仕事と趣味の両方を”仕事”だと思っちゃおうよ。今は一方の”仕事”だけがうまくいってる状況なんだ。もう一方の仕事である創作ダンスは、あまり乗り気じゃないし時間もない。それなら、今は創作ダンスのことを一切考えずに、仕事ばっかりやったほうがいいと思うよ。
仕事ばかりでつらくなって、仕事以外のことを考えたくなる時が必ずくる。そうなったら創作ダンスをやろうよ。
■女の人はバランスよく配置したがる
女の人って、幕の内弁当やお弁当箱みたいに、おかずとかフルーツを綺麗に並べたがるじゃん。それと同じで、ついついワークライフバランスみたいに、仕事、趣味、子育てとかをバランス良く配置したがるんだ。
仕事が面白い時期は、そのバランスをあえて崩すほうが楽しいと思います。だから、創作ダンスは一旦やめて仕事に集中する。仕事がつらくなったら趣味に逃げ込みましょう。
【まとめ】
仕事も趣味も"仕事"だと考えましょう。今は片方の仕事が忙しいなら、そっちに専念しましょう。その仕事がつらくなったら、趣味の仕事に逃げ込む。バランスをあえて崩すことも楽しいと思います。
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