岡田斗司夫の解決!ズバっと「身になりやすい読書術」
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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/02/04
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
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折口パドマさん/37歳/無職/必ず解決!ズバっと
「身になりやすい読書術」
“勉強のための読書が出来ません。昔から読書は好きで、漫画から純文学まで物語の世界に親しんで来ました。
ここ数年で学ぶことの重要さに気付き、興味が湧いた分野の新書などにも手を伸ばしています。読んでる最中に自分なりの感想や考えが出て来る時もあるのですが、1冊読むのに時間がかかるので読み終えた時には頭に何も残ってない事が多いです。
気が付けば読書よりネットばかりの日々を過ごし、小説さえ読めなくなったせいかとも思いましたが、岡田先生や内田樹先生の本などで読み終えて「おもしろかった」以外に言葉にし辛い何かが残っている事に気付く時もあります。何か自分の身になりやすい読書術はありますでしょうか。”
【回答】
今、コメントで「本読んでる場合か」とあった。質問者が37歳無職だから、そう書いたと思うんだけど、関係ないよ。勉強はどんな立場でも年齢でもやった方がいいに決まってるからね。
■本好きの本棚は憧れの本でいっぱい
”1冊読むのに時間がかかるので、読み終えたときには頭に何も残ってない”というのは、物語の世界は好きだろうけども、いわゆるノンフィクション系があまり好きじゃないのかな。もし、好きなら放っておいても残るはずだと僕は思うんだけどね。本棚って、
読みたい本。
読めるようになりたい本。
こんな本を読める私になりたい本。
――の3種類で構成されてるじゃん。この構成比は8:1:1くらいがいいと思うんだよ。
8割が、読みたい本。
1割が、読めるようになりたい本。
残り1割が、「こんな本を読める私になりたい本」という憧れ本。
「どうしても本が好き」って時は憧れ本の比率が増えちゃうんだよね。そうすると、本棚にある本のうちの半分が読めないことになっちゃう。そういう時期は誰しもあるんだけど、37歳はそろそろ自分に正直になっていい時期だと思う。
■1年で1ページも読んでない本は今すぐ売ろう
少なくとも、この1年で1ページも読んでなかった本は、今すぐBOOKOFFで売っていいよ。後で買いなおせばいいだけのことだし。何年か前にノンフィクション系の教養系の本を買っていて、「もう本屋で手に入らない」「だから貴重だ」というのは逆だよ。そんな本は結局いらない本なんだ。一時期の流行に乗って出たんだけど、定番にならなかった読んでもしょうがない本だと思う。全部BOOKOFFに売っちゃえばいいよ。これはフィクションに関係ないよ。フィクションは流行があるからね。
■本棚に空きを作って、詰める本を考えよう
本棚にがらんどうみたいな巨大な空きをつくろうよ。スマートノートと同じ効果だよね。あれはページの右側にいろいろ書いて、左側を空ける。その空白が何かを考えさせる誘発になるんだ。本棚の中に巨大な空白を作って、本がない状態を作った時に、「結局、俺は読まない本を買うのか?」って、思わないような本の詰め方をすると、2015年は読書体験がちょっとは豊かになると思います。
【まとめ】
本が好きな人は憧れの本を本棚に並べてしまいがちです。この1年で1ページもない本は売ってしまいましょう。本棚に巨大な空間を作って、本当に読む本は何かを考えながら、本棚を埋めていくと、豊かな読書ができると思います。
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