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岡田斗司夫の解決!ズバっと「生まれ変わりについて」【前編】

2015/02/06 06:00 投稿

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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/02/06
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
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匿名希望さん/39歳/漫画家 /必ず解決!ズバっと
「生まれ変わりについて」【前編】
“岡田さんは生まれ変わりを信じないと言ってましたが、私は信じてます!
 そうじゃないと、どうしても、この理不尽な世の中の説明がつかないのです。良いことばかりして早死にしてしまう人や、生まれつき病気の人、才能がある人、ない人……。前世との関係があると考えないと、この世は残酷すぎませんか?”


【回答】
 僕は生まれ変わりを信じてないです。でも、この人は「前世がある」と考えてる。その理由は、前世がないと公平じゃないから。つまり、生まれつき病気の人や、才能がある人とない人みたいな差別がある。「こんな差別があるからには、前世があるに違いない」という考え方なんだよね。


■この世は残酷であるし、レリゴーでもある
 この世は公平じゃくて、「この世は残酷です」という考え方なんだよね。なぜ、こんな残酷なのか? それは前世で因縁があったり、悪い事をしたから、病気になったり、運が悪かったりする、という考え方なんだ。こういう理屈も成り立つし、宗教って大体この理屈で出来てる。宗教に入って、「世の中は秘密が全部分かった」って言う人は、大体この理屈を使うんだ。

 当たり前だけど、「この世は残酷です」以外に、これと対立する別の考え方があるよね。この世はレリゴー(Let it go)です。つまり、ありのままです。

 生まれつき病気の人もいれば、何やっても健康な人もいる。何やっても好かれる人もいれば、何をやっても、嫌われる人がいる。ありのままって、どうしようもないものです。レリゴーは「このままを認めるしかない」って事だよ。そう考えると、この世は公平じゃない、イコール前世なんかない。


■残酷の理由を無理やり考えると前世説になる
 この2つの前世がアリとナシは、どこにターニングポイントがあるのか。それは、「この世の中は残酷」という考え方かな。
 つまり、コップの水問題なんだ。よく言うじゃん? 
「コップに水が半分あるけど、もう半分しか残ってない」って考えるか、「まだ半分も残ってる」って考えるのか。これはポジティブ・シンキングでよく出てくるよね。この世の中には差がある。

 人間には生まれつき、背が高い人、低い人、不細工な人、綺麗な人の差がある。それを残酷だと考えると、「それに理由があるはずだ」って考えて、「前世がある」となってしまう。

 動物の世界にも、生まれつき不具合持っている動物もいれば、アルビノみたいに長生きできない動物もいる。「それが世の中の在り方なんだ」って考えると、世の中は不公平じゃないから、前世があるなんて考えない。これは元々、その人の心の在りようとか、世の中の受け取り方の問題なんだ。だから、無理やりに理由をつけたりすると、前世説になってしまうんだよね。


【まとめ】
 この世は残酷という考え方があると同時に、この世はレリゴーという考え方もあります。残酷な事に無理やり理由をつけるから、前世説がうまれるんだと思います。

 

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