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岡田斗司夫の「まどかマギカ」上級講座~スリランカの悪魔祓い
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おはよう! 岡田斗司夫です。
昨日とおとついに続いて、ニコ生ゼミ「まどマギを語る」の準備メモ大公開です。
今日は【上級編】、最終回です。
あくまで「トーク番組用のメモ」なので、意味不明や説明不足な部分はご勘弁を。
ざっと、こういう準備をしてトークには臨んでいます。
【まどマギ上級編】
類似作品
ビューティフルドリーマーとデビルマン、ベルセルク
ガッツは「グリフィスへの執念」で生きている
しかし、グリフィスは「ガッツへのこだわり」を持つことは許されない
サタンとは堕天使
スリランカの悪魔払い
「ひとりになっちゃダメだよ」というセリフ
ファンと作品の物語
もう一度、いつまでも、と願う心はファンの愛ゆえ。
みんな忘れているのが許せない、もファンゆえ。
愛とは独占と固執である
アンチになるしか、相手にしてもらえない。アンチにならなきゃ、他のみんなと同じ存在
光で照らすと闇ができる。
かつて、世界は迷信に照らされ、闇は”タブー”と呼ばれた。
迷信に論理体系が与えられ、宗教が生まれた。
世界は神の光で照らされていた。闇は”悪”と呼ばれた。
しかし、科学が生まれると、より光はつよくなる。闇は”迷信や宗教”と呼ばれた。
まどマギは科学の世界。科学で照らされた闇から神が生まれた。
この神は科学から生まれたので科学を超える。だから科学にも手が出せない。
しかし、神の光にも闇はできる。闇とは独占できない執着心、愛である。
キリスト教が世界宗教たりえたのは、愛を個人から奪い、公共財としたこと。
まどマギは、普遍的な愛が、個人への愛=悪に堕落する話
神とは作品であり、キャラ
悪魔とは作者
作者はキャラの幸せを奪うことで物語を手に入れる。
その物語に、日常の鬱屈を抱えたアニメファン、つまり魔女が群がって、物語に癒されて浄化される。
語りたいのは、不完全だから。
完全を目の前にすると、語れないよ。
バリーリンドンとか。
テレビ版まどかの「神としてのミス」は、ほむらの記憶を奪わなかったこと。
神として不完全な、個人に向けた愛を持ってしまった。
だからほむらは狂ってしまい、神をおびき寄せることに成功。
結果、神は個体と概念に分化。
ほむらは神の一部になるけど、神ではない悪魔になる。
ここまではストーリーの話。
では、なぜこんな話に?
作者とファンは呪われているから。
ファンは作品にもう一度会いたいと願い、作者はそのエネルギー(金)を使って作品を作る。
シナリオは徹底的に論理的で、作者は作品のエネルギーのみに着目。
エンディングはハッピーか?アンハッピーか?
「カリオストロ」は呪い=アンハッピー?
「ガンダム」は解放=ハッピー
「火垂るの墓」は煉獄=ハッピー?
「風立ちぬ」も煉獄=ハッピー?
では「まどマギ」は?
ほむらも、ファンも、もう一度まどマギに呪われる=それを幸福と考えればハッピー、僕は「また見るのか・・・」と考えるのでアンハッピー。
ガンダムでちゃんと終わったのに、またキャラを引き出したので見なきゃいけないZガンダムみたいなもの。
エヴァも同じ構造。
締め
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限定版の予告
次回のニコ生予告
会員限定版
なぜ、みんなこんなにまどマギ語りたいの?
来月からどうする?
新スタジオオープンするよ!
近くにカフェもできるかも
クラウドシティ限定版
ヒツジさん
ミステリーとしての前半部分は随所にレッドヘリング(ひっかけ)を配置しつつも、後から思い返してみればけっこうフェアな作り。
たとえば仁美のナイトメアを封印する「丸いケーキは誰のもの?」のシーン。
このときマミが「私はチーズ」と言っているんだけど、お菓子の魔女であるベベの大好物がチーズなので、観客は「ああやっぱりマミさんはベベに食われるんだな」と誤読する。探偵であるほむらが最初に犯人=魔女として疑ったのもベベだった。
次いで観客はマミの「昔の私はこんな世界を望んでいたのかも」という言葉から、魔女はマミではないかと疑う。たしかにリボンとダミーを使ったほむら対策といい、列車砲形態のティロ・フィナーレといい、今回マミさんの戦闘力はハンパなかった。
マミとの戦闘を経て、ほむらの疑念は意味深なことを言うさやかにも向けられる。なぜさやかは知覚できないはずの魔女のことを知っているのか、と。
ところが、「真犯人」はこのときすでに明示されていた。件のお茶会のシーンで、ほむらが言った丸いものは「カボチャ」だった。カボチャといえばハロウィン、シンデレラ、そして魔女だ。
さちをさん
テレビ版のまどマギは、
世界を救うためにラスボスを倒すのではなく、
世界を救うために世界を産み直すという女の話でした。
(ここまで女性的な話は、僕は他にはナウシカくらい知りません)
テレビ版まどマギが、女性性の正の部分を描いたとすれば
劇場版まどマギは、女性性の負の部分を描いています。
ラスト30分で、暁見ほむらは
魔女になり→ 悪魔になり→ そして人間(の部分を見せて)人間になります。(内面的に人間程度になったと僕は思っています)
そして、ほむらに手玉に取られボロボロになったキューべえ。
これ、すごーく歪んだ人間賛歌じゃないでしょうか?
印象で一番近いのは、『寄生獣』で"最強生物 後藤"が人間の出したゴミの毒素でやられるシーンです。
ミギーが「人間様にはかなわんよ」と呟くまでの、あのシークエンスですね。
「感情」という、理(ことわり)では測りきれないエネルギーを持った人間という存在を、すごーく穿った目線で讃えてる、"ねじ曲がった素直な根性"を感じるんですよね。
じゃあ、また明日。バイバイ!
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●12月8日(日)16:00〜ニコ生・岡田斗司夫ゼミ12月号
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■発行日 : 2013年11月17日(日)6:00
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なんかすっごく面白そうなのに映画見てないからわかんないですΣ(゜ロ゜)
岡田先生の風立ちぬの批評はすごく面白かったですし
まどマギも褒めてらっしゃるからすごく気になる
無事映画見に行ったら放送と合わせてもう一度拝見しますヽ(・∀・)ノ